私はお守りじゃありません! ~現代の大奥で婚約バトル!? 呪われた御曹司が「君は俺のお守りだ」と甘えてきます~
「一鈴様、疑いが晴れるといいですね」
玉江に言われ、驚いた。
「信じてくれるんですか」
「ちょっとだけですけど一緒に働いて、そんなことする人には思えないですから」
「ありがとう」
思わず目頭が熱くなった。信じてくれる人がいるのはこんなにも心強いのかと改めて思った。
あとしばらく、耐えなくてはない。
だが、ここならメイドの嫌がらせはなさそうだ。
五千万円のためだ。
一鈴はため息をついた。
***
自室に戻った穂希は大きく息をついた。
部屋はあいかわらずの開運グッズのジャングルだ。
黒い招き猫を撫でて一鈴を思う。
彼女が珍しく潤んだ目で自分を見つめてきた。
助けを求めている。
察した穂希がうなずくと、一鈴はほっとしたように微笑んだ。
彼女が自分を頼ってくれたのがうれしかった。
「必ず誤解を解いてみせる」
穂希は心に誓った。
***
翌日、一鈴のもとに交通手段としてスポーティーな自転車が与えられた。
「自転車だなんて、バカにして!」
玉江は激怒したが、一鈴はテンションが上がった。
「BNWですよ! 高級車で有名な! 自転車も作ってるんですね!」
淑女教育は中止され、ほっとした。だが、そうなるとやることがない。
掃除などはすべて玉江がやってくれるし、一鈴がやろうとすると止められた。
「ご令嬢は普段なにしてるんだろう」
「爽歌様は毎日お稽古ごとをされてます。佳乃様は投資家としてのお仕事をされてます。最近はよく買い物やドライブにお出かけです。運転は運転手ですけどね。コスモ様は乗馬です。莉衣沙様は観劇に行かれてました。お好きな俳優がいらっしゃるとか」
思わずこぼれたつぶやきに、玉江が返す。
玉江に言われ、驚いた。
「信じてくれるんですか」
「ちょっとだけですけど一緒に働いて、そんなことする人には思えないですから」
「ありがとう」
思わず目頭が熱くなった。信じてくれる人がいるのはこんなにも心強いのかと改めて思った。
あとしばらく、耐えなくてはない。
だが、ここならメイドの嫌がらせはなさそうだ。
五千万円のためだ。
一鈴はため息をついた。
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自室に戻った穂希は大きく息をついた。
部屋はあいかわらずの開運グッズのジャングルだ。
黒い招き猫を撫でて一鈴を思う。
彼女が珍しく潤んだ目で自分を見つめてきた。
助けを求めている。
察した穂希がうなずくと、一鈴はほっとしたように微笑んだ。
彼女が自分を頼ってくれたのがうれしかった。
「必ず誤解を解いてみせる」
穂希は心に誓った。
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翌日、一鈴のもとに交通手段としてスポーティーな自転車が与えられた。
「自転車だなんて、バカにして!」
玉江は激怒したが、一鈴はテンションが上がった。
「BNWですよ! 高級車で有名な! 自転車も作ってるんですね!」
淑女教育は中止され、ほっとした。だが、そうなるとやることがない。
掃除などはすべて玉江がやってくれるし、一鈴がやろうとすると止められた。
「ご令嬢は普段なにしてるんだろう」
「爽歌様は毎日お稽古ごとをされてます。佳乃様は投資家としてのお仕事をされてます。最近はよく買い物やドライブにお出かけです。運転は運転手ですけどね。コスモ様は乗馬です。莉衣沙様は観劇に行かれてました。お好きな俳優がいらっしゃるとか」
思わずこぼれたつぶやきに、玉江が返す。