私はお守りじゃありません! ~現代の大奥で婚約バトル!? 呪われた御曹司が「君は俺のお守りだ」と甘えてきます~
爽歌のお見舞いは自重していた。
多美子経由で会いたいという連絡がきたときには驚いた。
コスモと穂希も一緒に、と思ったが、呼ばれた身で人数を増やすのも失礼か、と思い直す。
なにより穂希はとっくに行っただろう。愛する人の危機に、どれほど心配しただろう。
午後の二時半に迎えが来て、一鈴は別邸に向かった。
別邸に着いた一鈴は女性の警備員に囲まれてリビングに連れて行かれた。
やな感じ。
黒いスーツの彼女らを見てため息をつく。
リビングには爽歌がいた。白地に小花をあしらったワンピースを着ていた。長い髪は一つに結ばれて組みひもが飾られていた。胸元にダイヤがきらめく。
「お会いできてよかったわ。お礼も言えてなかったんですもの」
爽歌は立ち上がってにこやかに言った。
一鈴は目を丸くした。
「以前、私が倒れたときに支えようとしてくださったでしょう? ぞうりが壊れたときは直してくださって。ありがとうございました」
爽歌は深々とお辞儀をした。
「やめてください」
おろおろと警備員を見ると、彼女らは黙って成り行きを見ている。
「私のこと、疑ってないんですか?」
「あなたは私を助けてくれたんですもの」
一鈴はまた目を丸くした。
「美味しいお茶とお菓子を用意しましたの。コーヒーのほうがよろしかったかしら」
「なんでもいただきます」
「愉快な方。仲良くなれそうですわ」
爽歌は上品に笑った。
一鈴はばっと顔を覆った。
こんなに親しみを向けてもらえるとは思っても見なかった。
「ご招待、お嫌だったかしら」
「すごくうれしいです」
涙をこらえて、爽歌に笑顔を見せた。
やっぱり穂希には彼女がふさわしい。
私、あなたを応援します。
胸の痛みにふたをして、一鈴は思った。
多美子経由で会いたいという連絡がきたときには驚いた。
コスモと穂希も一緒に、と思ったが、呼ばれた身で人数を増やすのも失礼か、と思い直す。
なにより穂希はとっくに行っただろう。愛する人の危機に、どれほど心配しただろう。
午後の二時半に迎えが来て、一鈴は別邸に向かった。
別邸に着いた一鈴は女性の警備員に囲まれてリビングに連れて行かれた。
やな感じ。
黒いスーツの彼女らを見てため息をつく。
リビングには爽歌がいた。白地に小花をあしらったワンピースを着ていた。長い髪は一つに結ばれて組みひもが飾られていた。胸元にダイヤがきらめく。
「お会いできてよかったわ。お礼も言えてなかったんですもの」
爽歌は立ち上がってにこやかに言った。
一鈴は目を丸くした。
「以前、私が倒れたときに支えようとしてくださったでしょう? ぞうりが壊れたときは直してくださって。ありがとうございました」
爽歌は深々とお辞儀をした。
「やめてください」
おろおろと警備員を見ると、彼女らは黙って成り行きを見ている。
「私のこと、疑ってないんですか?」
「あなたは私を助けてくれたんですもの」
一鈴はまた目を丸くした。
「美味しいお茶とお菓子を用意しましたの。コーヒーのほうがよろしかったかしら」
「なんでもいただきます」
「愉快な方。仲良くなれそうですわ」
爽歌は上品に笑った。
一鈴はばっと顔を覆った。
こんなに親しみを向けてもらえるとは思っても見なかった。
「ご招待、お嫌だったかしら」
「すごくうれしいです」
涙をこらえて、爽歌に笑顔を見せた。
やっぱり穂希には彼女がふさわしい。
私、あなたを応援します。
胸の痛みにふたをして、一鈴は思った。