蜜月溺愛心中
(密着してるってすごく恥ずかしい……。でも、この人は私のものって周りに人がいたらアピールしてることになるんだよね……)

腕を組んで歩きながら椿は思った。恥ずかしさで顔に熱が集まり、清貴の顔を見ることができない。声が上擦ってしまうかもしれないと思い、口を開けることもできなかった。

会話が一切ないまま、椿と清貴は駐車場へと到着する。その時、清貴が言った。

「椿。新婚旅行に行かないか?」

「えっ?」

突然の言葉に椿は顔を上げる。清貴の真っ赤になった顔がすぐ近くにあった。


















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