KISSでチェンジ!
「そうなんだ?」
「あぁ。だけど親戚の家がモデル事務所で、どうしてもって言われて始めたんだ」

「そうだったのか……。って、なんでそんなに詳しいんだよ?」
 聞くと良明は「話してなかったか?」と、首をかしげた後、友美と自分がいとこ同士であることを説明した。

「イトコ!?」
 驚いたものの、純の見た目を考えてみればそれも納得のいくことだった。

 純の血筋は元々美男美女が多いのだろう。そう思うとまた少し嫉妬してしまいそうだった。
「昨日の撮影をドタキャンしたのは、仕事をしたくなかったからか?」

「それもある。でも友美はずっと前から付き合ってる男がいるんだ。

その人との結婚を考えていたのに、無理やりモデルをさせられることになって、もう限界だったんだろうな。モデルなんてしてたら結婚ができないままだと思ったんだろう」
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