KISSでチェンジ!
 友美が結婚したい相手がいるというのは驚きだった。
イトコと言っても友美はたしかまだ十九 歳だったはずだ。

そんなにすぐに結婚したいなんて、純にはまだわからない世界だった。
「とにかくモデルの仕事は本意じゃなかったってことか」

 良明はコクリと頷いた。
「親戚も、友美がここまで人気になるとは思ってもいなかったみたいだな。ちょっとバイト感覚でやらせてみたら、人気が爆発したみたいだ」

「それなら。良明だって人気が爆発したんじゃないか?」
 最初に読者モデルとしてあれだけデカデカと乗っていたんだ。

 それに、その直後にちゃんとしたスタジオでの撮影に呼ばれている。
きっと期待されてるんだろう。

「だとしても、俺はもうモデルはしない」
< 122 / 277 >

この作品をシェア

pagetop