KISSでチェンジ!
 純は文字だけで清楚で可憐な少女を想像する。
頬をピンク色に染めて告白するその子を好きになってしまいそうになったとき、我に返った。

「とにかく、行くだけ行ってみたらどうだ? なにかあったら、連絡してこいよ」
「そうだな。行かないのは失礼だよな?」

 なぜか純の顔色を気にしながら質問してくる。
きっと、純が行けと言えば行くし、行かなくていいと言えば行かないのだろう。

まるで従順な犬のようでなんだか笑えてくる。
「そうだな」

 純は大きく頷いたのだった。
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