KISSでチェンジ!
誕生日が休みの日には大抵二人ででかけていた。
 ファミレスでご飯を食べて街をブラブラ歩いて。

ただそれだけだけれど、誕生日ということでなんとなく特別感が出る。
「悪い。明日は予定がある」

「え?」
 予想外の言葉に純の声が裏返った。

 今まで何年も一緒にいて、誕生日に予定を入れられたことなど一度もなくて、予想外だったのだ。

 しかし良明はそれを自分がダブルブッキングしてしまったと思ったのか、頭をかいて申し訳無さそうに眉を下げた。

「いや、それならそれでいいんだけどさ」
「本当に悪い」
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