KISSでチェンジ!
☆☆☆

 翌日の朝、なんの予定もない純はいつもよりもゴロゴロとベッドの中で時間を過ごしていた。
 父親は休日出勤で、母親はさっき買い物に出かけていった。

 その物音を聞きながら布団の中でスマホを確認する。
目が冷めてから随分ゴロゴロしていたように思うけれど、時刻はまだ八時をまわったところだ。

 これから長い長い休日が始まるのかと思うと、嬉しいはずなのに少しげんなりしている自分がいる。
 それから更に十分間粘てゴロゴロしていたけれどついに限界に達して置き出した。

 一応カーテンを開けて隣の窓を確認してみるけれど、良明がいる気配はない。
 撮影が何時からか聞いていないけれど、きっと朝早くにでかけていったのだろう。

 七時台に隣の家の玄関がせわしなく開閉する音を聞いていた。
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