【完結】年の差十五の旦那様Ⅰ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷だと言われる辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~【コミカライズ原作】
「シェリル嬢?」
私がそんなことを考えていると、ギルバート様が私のことを呼んでくださる。そのため、私は出来る限りにっこりと笑い「いろいろと、考えていました」と誤魔化す。その考えていたこととは、エリカのことなどではない。ギルバート様とのこれからのこと。恋をすれば、そればかり考えてしまうという。私のこれは恋になっているかが分からないけれど、それでもそれだけ考えてしまうのだから、恋ってかなりのものよね。
「旦那様。もうそろそろ、お仕事に戻られませんと……」
「……もうそんな時間か。シェリル嬢、俺は仕事に戻ろうと思うが……」
また俯いてしまった私に、ギルバート様がそう声をかけてくださる。その声を聞いて、私は「分かりました」ということしか出来ない。私は聞き分けのいい女だもの。少し寂しいって思っていても……大丈夫。クレアとマリンもいるものね。
「また、夕食の後に来る。俺、は、その……。シェリル嬢のことが心配だ。だから、あまり離れたくないのだが……サイラスが、うるさいから、な」
「私の所為ですか。ですが、構いませんよ。えぇ、えぇ、仲睦まじきことはよきことですからね」
ギルバート様のしどろもどろなお言葉に、サイラスさんはニコニコと笑いながら続けられる。その目は、やはりとても生温かい。……私たち、そう言う関係では「まだ」ないのだけれど?
「じゃあな、シェリル嬢。何かあれば、遠慮なく呼んでくれ」
「は、はい」
最後にギルバート様はそう言い残されると、ゆっくりとお部屋の外に出て行かれた。それと入れ替わるように、クレアとマリンが入ってくる。二人は、何処か興奮したように顔を赤くしていた。
「旦那様と、いい関係になれましたか!?」
しかも、そう言ってくるものだから私はずっこけそうだった。そして、誤魔化すように二人の頭を軽くたたいた。それは、スキンシップ程度の力加減だった為、二人も笑ってくれて。……私は、また自然と笑えていた。
(私、この家が好き。だから……何があっても、エリカなんかには邪魔されたくないの……!)
浮かんだ笑みの奥底で、私はそんなことを考えていた。
私がそんなことを考えていると、ギルバート様が私のことを呼んでくださる。そのため、私は出来る限りにっこりと笑い「いろいろと、考えていました」と誤魔化す。その考えていたこととは、エリカのことなどではない。ギルバート様とのこれからのこと。恋をすれば、そればかり考えてしまうという。私のこれは恋になっているかが分からないけれど、それでもそれだけ考えてしまうのだから、恋ってかなりのものよね。
「旦那様。もうそろそろ、お仕事に戻られませんと……」
「……もうそんな時間か。シェリル嬢、俺は仕事に戻ろうと思うが……」
また俯いてしまった私に、ギルバート様がそう声をかけてくださる。その声を聞いて、私は「分かりました」ということしか出来ない。私は聞き分けのいい女だもの。少し寂しいって思っていても……大丈夫。クレアとマリンもいるものね。
「また、夕食の後に来る。俺、は、その……。シェリル嬢のことが心配だ。だから、あまり離れたくないのだが……サイラスが、うるさいから、な」
「私の所為ですか。ですが、構いませんよ。えぇ、えぇ、仲睦まじきことはよきことですからね」
ギルバート様のしどろもどろなお言葉に、サイラスさんはニコニコと笑いながら続けられる。その目は、やはりとても生温かい。……私たち、そう言う関係では「まだ」ないのだけれど?
「じゃあな、シェリル嬢。何かあれば、遠慮なく呼んでくれ」
「は、はい」
最後にギルバート様はそう言い残されると、ゆっくりとお部屋の外に出て行かれた。それと入れ替わるように、クレアとマリンが入ってくる。二人は、何処か興奮したように顔を赤くしていた。
「旦那様と、いい関係になれましたか!?」
しかも、そう言ってくるものだから私はずっこけそうだった。そして、誤魔化すように二人の頭を軽くたたいた。それは、スキンシップ程度の力加減だった為、二人も笑ってくれて。……私は、また自然と笑えていた。
(私、この家が好き。だから……何があっても、エリカなんかには邪魔されたくないの……!)
浮かんだ笑みの奥底で、私はそんなことを考えていた。