【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
「あの、ラインヴァルトさまから教えていただいたのですが」
そして、そう切り出すと彼は「あぁ、あれですね!」と言ってポンっと手をたたいた。
「テレジアさまがいらっしゃったら、渡すようにと指示されておりまして。ちょっと待っててくださいね」
彼が淡々とそう言って、後ろの棚を漁る。本がたくさん詰まったその中から、一つの本を取り出した。
「翻訳が全部済んでいるわけではないのですが、半分くらいは読めるかと」
にっこりと笑った彼が、そう言って本を出しだしてくれる。受け取って、そのずっしりとした重みに少し戸惑う。
「これで、半分なのですか?」
「そうですね。短編から中編程度のお話の詰め合わせなんで、他の本よりもボリュームはあります」
「まぁ」
それは、読みごたえがありそうだ。
心の中でそう思っていれば、司書の側に一人の男性が近づいてくる。
その後、彼がなにかを司書に耳打ちする。司書は、「そうなのですか!」と声を上げていた。
「テレジアさま。追加でもう一つ翻訳が終わったそうなので、取ってきますね」
「え……いいのですか?」
「はい! あ、悪いのですが、留守お願いできます?」
彼にそう問いかけられて、私は一も二もなく頷いた。
そんな私を見て、彼は男性と一緒に図書館を出て行く。残された私は、腕の中にある本を見つめた。
そして、そう切り出すと彼は「あぁ、あれですね!」と言ってポンっと手をたたいた。
「テレジアさまがいらっしゃったら、渡すようにと指示されておりまして。ちょっと待っててくださいね」
彼が淡々とそう言って、後ろの棚を漁る。本がたくさん詰まったその中から、一つの本を取り出した。
「翻訳が全部済んでいるわけではないのですが、半分くらいは読めるかと」
にっこりと笑った彼が、そう言って本を出しだしてくれる。受け取って、そのずっしりとした重みに少し戸惑う。
「これで、半分なのですか?」
「そうですね。短編から中編程度のお話の詰め合わせなんで、他の本よりもボリュームはあります」
「まぁ」
それは、読みごたえがありそうだ。
心の中でそう思っていれば、司書の側に一人の男性が近づいてくる。
その後、彼がなにかを司書に耳打ちする。司書は、「そうなのですか!」と声を上げていた。
「テレジアさま。追加でもう一つ翻訳が終わったそうなので、取ってきますね」
「え……いいのですか?」
「はい! あ、悪いのですが、留守お願いできます?」
彼にそう問いかけられて、私は一も二もなく頷いた。
そんな私を見て、彼は男性と一緒に図書館を出て行く。残された私は、腕の中にある本を見つめた。