【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
正直、意外とかそのレベルの話じゃなかった。
だって、私がラインヴァルト殿下と婚姻しても、メリットなんて一つもないんだもの……。
「……王妃、殿下」
ゆっくりとそんな言葉を口にすれば、王妃殿下が私の手をぎゅっと握ってこられた。力が強すぎるのか、ちょっと痛い。
「大丈夫。わたくしは、テレジアさんの味方よ」
まるで囁くように。優しくて甘い声で、そうおっしゃる王妃殿下。
私の胸の中に、小さな感動が芽生える。……私の両親とは、全然違う。そう、思った。
「今日は、それを言いたかったのよ。……ごめんなさいね、急に呼び出してしまって」
「い、いえ……」
彼女の謝罪のお言葉に、首をぶんぶんと横に振る。王妃殿下は、私のその仕草を見て微笑まれた。
きれいとか、美しいとか。そういう言葉じゃ表せないほどに、魅力的な笑み。……私も、こんな女性になりたいって思う。
「……話が済んだんだったら、さっさと行くぞ」
「あ、ら、ラインヴァルト殿下……」
私の気持ちとは裏腹に、ラインヴァルト殿下は不機嫌なまま私の肩を抱き寄せて踵を返される。
私は、抵抗することも出来ずにつれていかれることしか出来ない。
「……あの、殿下」
王妃殿下の応接間を出て、私はラインヴァルト殿下のお顔を見上げた。……彼の目が、何処となく鋭く感じるのは気のせいじゃない。それだけは、間違いない。
だって、私がラインヴァルト殿下と婚姻しても、メリットなんて一つもないんだもの……。
「……王妃、殿下」
ゆっくりとそんな言葉を口にすれば、王妃殿下が私の手をぎゅっと握ってこられた。力が強すぎるのか、ちょっと痛い。
「大丈夫。わたくしは、テレジアさんの味方よ」
まるで囁くように。優しくて甘い声で、そうおっしゃる王妃殿下。
私の胸の中に、小さな感動が芽生える。……私の両親とは、全然違う。そう、思った。
「今日は、それを言いたかったのよ。……ごめんなさいね、急に呼び出してしまって」
「い、いえ……」
彼女の謝罪のお言葉に、首をぶんぶんと横に振る。王妃殿下は、私のその仕草を見て微笑まれた。
きれいとか、美しいとか。そういう言葉じゃ表せないほどに、魅力的な笑み。……私も、こんな女性になりたいって思う。
「……話が済んだんだったら、さっさと行くぞ」
「あ、ら、ラインヴァルト殿下……」
私の気持ちとは裏腹に、ラインヴァルト殿下は不機嫌なまま私の肩を抱き寄せて踵を返される。
私は、抵抗することも出来ずにつれていかれることしか出来ない。
「……あの、殿下」
王妃殿下の応接間を出て、私はラインヴァルト殿下のお顔を見上げた。……彼の目が、何処となく鋭く感じるのは気のせいじゃない。それだけは、間違いない。