【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
「その、なにか、粗相でもしてしまったでしょうか……?」
恐る恐るそう問いかければ、ラインヴァルト殿下は「違う」と真剣な表情でおっしゃった。
……じゃあ、どうしてそんなにも目を鋭くされているのか。そう指摘したかった。出来なかった。
「テレジア嬢は完璧だったよ」
「そ、そうですか……」
そのお言葉に、ほっと胸を撫でおろす。でも、じゃあ。……どうして、ラインヴァルト殿下が不機嫌なのか。
理由の見当がつかなくて、私は小首をかしげることしか出来なかった。
「……テレジア嬢」
しばらくして、ラインヴァルト殿下が声をかけてこられる。私はそっと彼の顔を見上げて、言葉の続きを待った。
「ちょっと、付き合ってくれ」
「え……」
「散歩でも、しよう」
そうおっしゃった彼は、私の返答も聞かずに私の手首を掴む。そのまま強引に歩き出されて、私は彼の後に続くことしか出来ない。
(……本当、絶対に様子がおかしいわ)
私は、鈍いのだろうか。もしかしたら、ラインヴァルト殿下の気に障るようなことを口走ったのかもしれない。
苦しくなって、ぎゅっと俯いた。彼は、すたすたと歩いて行かれる。
恐る恐るそう問いかければ、ラインヴァルト殿下は「違う」と真剣な表情でおっしゃった。
……じゃあ、どうしてそんなにも目を鋭くされているのか。そう指摘したかった。出来なかった。
「テレジア嬢は完璧だったよ」
「そ、そうですか……」
そのお言葉に、ほっと胸を撫でおろす。でも、じゃあ。……どうして、ラインヴァルト殿下が不機嫌なのか。
理由の見当がつかなくて、私は小首をかしげることしか出来なかった。
「……テレジア嬢」
しばらくして、ラインヴァルト殿下が声をかけてこられる。私はそっと彼の顔を見上げて、言葉の続きを待った。
「ちょっと、付き合ってくれ」
「え……」
「散歩でも、しよう」
そうおっしゃった彼は、私の返答も聞かずに私の手首を掴む。そのまま強引に歩き出されて、私は彼の後に続くことしか出来ない。
(……本当、絶対に様子がおかしいわ)
私は、鈍いのだろうか。もしかしたら、ラインヴァルト殿下の気に障るようなことを口走ったのかもしれない。
苦しくなって、ぎゅっと俯いた。彼は、すたすたと歩いて行かれる。