【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
「ど、何処に、向かわれるのですか……?」
必死に彼について歩いて、沈黙が辛くて声をかける。
私の言葉を聞いたラインヴァルト殿下は「中庭」と端的に答えてくださった。
「この時期は、花が見頃だからな。……テレジア嬢も、気に入ると思う」
前を向いて、私に視線をちらりとも向けずにそう言い切ったラインヴァルト殿下。
声音はいつも通りとても優しいのに。まとうオーラは全然違う。……本当に、どうされたのだろうか?
(そういえば、殿下は王妃殿下とあまりお話していない様子だったわ……)
もしかしたら、王妃殿下との間になにか確執みたいなのがあるのかも……とまで思って、顔を上げる。
「……わぁ」
自然と声が漏れた。王城の窓から見える中庭は、美しい花々が咲き誇っている。……確かに、見頃だ。
心がそわそわとするのを実感しつつ、私はラインヴァルト殿下に連れられるがままに王城から中庭へと足を踏み入れた。
必死に彼について歩いて、沈黙が辛くて声をかける。
私の言葉を聞いたラインヴァルト殿下は「中庭」と端的に答えてくださった。
「この時期は、花が見頃だからな。……テレジア嬢も、気に入ると思う」
前を向いて、私に視線をちらりとも向けずにそう言い切ったラインヴァルト殿下。
声音はいつも通りとても優しいのに。まとうオーラは全然違う。……本当に、どうされたのだろうか?
(そういえば、殿下は王妃殿下とあまりお話していない様子だったわ……)
もしかしたら、王妃殿下との間になにか確執みたいなのがあるのかも……とまで思って、顔を上げる。
「……わぁ」
自然と声が漏れた。王城の窓から見える中庭は、美しい花々が咲き誇っている。……確かに、見頃だ。
心がそわそわとするのを実感しつつ、私はラインヴァルト殿下に連れられるがままに王城から中庭へと足を踏み入れた。