【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
そのまま中庭を進んで、私はラインヴァルト殿下にエスコートされるまま移動する。
中庭には休憩用のベンチが設置されており、彼はその一つに私を座らせた。
(……なんて、きれいなのかしら)
周囲をぐるりと見渡して、その美しさに圧倒される。すべてが計算されたような、完璧な配置。
一つ一つの花々が、見事なまでに輝いている。……少なくとも私には、そう見える。
そうしていれば、私の隣にラインヴァルト殿下が腰を下ろされる。少し空いた距離が、なんだかちょっと寂しい。
……なんて感じるのは、どうしてなのだろうか。
(……それにしても、お綺麗だわ)
ちらりと横目でラインヴァルト殿下のお顔を見つめる。ここからでは横顔しか見えないけれど、それでも美しさはわかる。
さらりとした銀色の髪も、吊り上がって見える涼しげな金色の目も。全部、全部美しい。
「……テレジア嬢」
そっと名前を呼ばれた。びくんと肩を跳ねさせる私に、ラインヴァルト殿下はくすくすと声を上げて笑われる。
そして、私に微笑みかけてくださった。……その様子は、昨日の優しい彼そのもの。
ドキドキと高鳴る胸の鼓動に、私自身が戸惑ってしまう。いたたまれなくなって視線を逸らす。
瞬間、膝の上に置いた私の手に、ラインヴァルト殿下の手が重なった。
中庭には休憩用のベンチが設置されており、彼はその一つに私を座らせた。
(……なんて、きれいなのかしら)
周囲をぐるりと見渡して、その美しさに圧倒される。すべてが計算されたような、完璧な配置。
一つ一つの花々が、見事なまでに輝いている。……少なくとも私には、そう見える。
そうしていれば、私の隣にラインヴァルト殿下が腰を下ろされる。少し空いた距離が、なんだかちょっと寂しい。
……なんて感じるのは、どうしてなのだろうか。
(……それにしても、お綺麗だわ)
ちらりと横目でラインヴァルト殿下のお顔を見つめる。ここからでは横顔しか見えないけれど、それでも美しさはわかる。
さらりとした銀色の髪も、吊り上がって見える涼しげな金色の目も。全部、全部美しい。
「……テレジア嬢」
そっと名前を呼ばれた。びくんと肩を跳ねさせる私に、ラインヴァルト殿下はくすくすと声を上げて笑われる。
そして、私に微笑みかけてくださった。……その様子は、昨日の優しい彼そのもの。
ドキドキと高鳴る胸の鼓動に、私自身が戸惑ってしまう。いたたまれなくなって視線を逸らす。
瞬間、膝の上に置いた私の手に、ラインヴァルト殿下の手が重なった。