【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
「その、ラインヴァルトさまは、あまり乗り気ではないのですよね……?」

 恐る恐る、そう問いかける。彼は、なにも言ってくれない。

「え、えぇっと、差し出がましいことを言うようですが、パーティーには参加したほうがいいと思います」

 目を伏せて、そう言う。ラインヴァルトさまは、なにも言ってくださらない。

「せっかく、なのですから――」

 顔を上げて、彼を見つめて。私が言葉の続きを紡ごうとすると――ラインヴァルトさまが、私の口を手でふさいだ。

 驚いて、目を瞬かせる。

「母上になにを吹き込まれたのかは知らないが、それ以上は言うな」

 ぐっと口をふさがれて、若干息が苦しくなる。窒息してしまうかと、思ってしまう。

 そんな私を見てか、ラインヴァルトさまが手を離してくれた。思いきり、息を吸う。

「わた、しは……なにかを、吹きこまれたわけでは……」

 呼吸を整えて、そう伝える。だけど、ラインヴァルトさまは私の目をまっすぐに見つめてくる。

「吹き込まれてるだろ」
「そ、そんな、わけが……」
「じゃあ、どうしてそんな苦しそうな顔をしているんだ」
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