【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
そう思いつつも、じっと押し黙り続ける私。
そんな私を見たコルネリアさまは、まるで面白くないとばかりに一瞬だけ表情を歪める。
多分、彼女が期待していたのは。私が感情的になることだったのだろう。それを察しつつ、私は唇を結ぶ。
「コルネリアさま。テレジアさまは、きっと真実だから言い返せないだけでございますわ!」
「えぇ、そうです! こんな人よりも、コルネリアさまのほうがラインヴァルト殿下に相応しいですわ!」
同じテーブルにつくご令嬢たちが、そう声を上げる。きっと、気まずい空気をなんとかしようとしたのだろう。それに、ここで一番の権力者はコルネリアさまだ。彼女の味方をするのはある意味正しい。
(ダメよ。感情的に、なってしまっては……)
いつだって冷静でいるのが貴族の令嬢の美徳だから。ゆっくりと目を瞑って、何度か呼吸を整える。
そうしていれば、周囲がざわついたのがわかった。
「まぁ、ラインヴァルト殿下よ……!」
一人のご令嬢が、そう声を上げた。驚いて、私は顔を上げる。……だって、このお茶会には。ラインヴァルトさまは参加されないはずだったもの。
慌ただしく視線を動かして、ラインヴァルトさまのお姿を捜す。そして、少し離れた場所に彼の姿があった。
ラインヴァルトさまは、当然と言うべきか。人に囲まれている。……近づくのは、少し無理かも。
そんな私を見たコルネリアさまは、まるで面白くないとばかりに一瞬だけ表情を歪める。
多分、彼女が期待していたのは。私が感情的になることだったのだろう。それを察しつつ、私は唇を結ぶ。
「コルネリアさま。テレジアさまは、きっと真実だから言い返せないだけでございますわ!」
「えぇ、そうです! こんな人よりも、コルネリアさまのほうがラインヴァルト殿下に相応しいですわ!」
同じテーブルにつくご令嬢たちが、そう声を上げる。きっと、気まずい空気をなんとかしようとしたのだろう。それに、ここで一番の権力者はコルネリアさまだ。彼女の味方をするのはある意味正しい。
(ダメよ。感情的に、なってしまっては……)
いつだって冷静でいるのが貴族の令嬢の美徳だから。ゆっくりと目を瞑って、何度か呼吸を整える。
そうしていれば、周囲がざわついたのがわかった。
「まぁ、ラインヴァルト殿下よ……!」
一人のご令嬢が、そう声を上げた。驚いて、私は顔を上げる。……だって、このお茶会には。ラインヴァルトさまは参加されないはずだったもの。
慌ただしく視線を動かして、ラインヴァルトさまのお姿を捜す。そして、少し離れた場所に彼の姿があった。
ラインヴァルトさまは、当然と言うべきか。人に囲まれている。……近づくのは、少し無理かも。