【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
(後で、ご挨拶すればいいわ……)
だから、なにも今焦る必要は――と、思う私を他所に。
コルネリアさまは立ち上がると、ラインヴァルトさまのほうに早足で向かう。
ほかの人たちが、コルネリアさまに道を開ける。そこを堂々と通るコルネリアさまには、確かなオーラがあった。
……私とは、全然違うと思ってしまう。
「ラインヴァルト殿下!」
コルネリアさまが、飛び切りの明るい声でラインヴァルトさまを呼んだ。
ラインヴァルトさまが、コルネリアさまに視線を向ける。その目は何処か優しいもので、彼女のことを邪険にしていないのはよくわかった。……ずきんと、胸が痛む。
「やっぱり、ラインヴァルト殿下はコルネリアさまとご結婚されるのね」
何処からか聞こえてきたその声。それは、私の夢を打ち砕くには十分だった。
……彼と過ごした日々は、楽しかった。けど、思い返せば当然なのだ。……私は、彼に相応しくない。
(……私には、嫉妬する権利なんてない)
もしも、私がコルネリアさまの立場だったら――なんて思って、一人で自己嫌悪。
どうしてもお二人のほうを見て居られなくて、私は視線を下げる。すると、ふと「テレジアさん」と聞きなれた声が聞こえてきた。
だから、なにも今焦る必要は――と、思う私を他所に。
コルネリアさまは立ち上がると、ラインヴァルトさまのほうに早足で向かう。
ほかの人たちが、コルネリアさまに道を開ける。そこを堂々と通るコルネリアさまには、確かなオーラがあった。
……私とは、全然違うと思ってしまう。
「ラインヴァルト殿下!」
コルネリアさまが、飛び切りの明るい声でラインヴァルトさまを呼んだ。
ラインヴァルトさまが、コルネリアさまに視線を向ける。その目は何処か優しいもので、彼女のことを邪険にしていないのはよくわかった。……ずきんと、胸が痛む。
「やっぱり、ラインヴァルト殿下はコルネリアさまとご結婚されるのね」
何処からか聞こえてきたその声。それは、私の夢を打ち砕くには十分だった。
……彼と過ごした日々は、楽しかった。けど、思い返せば当然なのだ。……私は、彼に相応しくない。
(……私には、嫉妬する権利なんてない)
もしも、私がコルネリアさまの立場だったら――なんて思って、一人で自己嫌悪。
どうしてもお二人のほうを見て居られなくて、私は視線を下げる。すると、ふと「テレジアさん」と聞きなれた声が聞こえてきた。