【完結】愛を知らない伯爵令嬢は執着激重王太子の愛を一身に受ける。
「どうなさったの? 浮かない顔をされているけれど?」
「……王妃殿下」
私に声をかけてきたのは、ほかでもない王妃殿下だった。
彼女はなんてことない風に先ほどまでコルネリアさまが腰掛けていた椅子に腰かける。
周囲の空気が、ぴりりと緊張を帯びる。
「え、えっと……」
なんて返答すればいいのか。それがわからなくて、私は視線を彷徨わせる。
「仲がいいでしょう?」
「……え」
ふと王妃殿下が意味の分からないことを口にして、私は彼女を見つめる。彼女の視線の先には、ラインヴァルトさまとコルネリアさまがいる。……あのお二人を指したお言葉なのだと、理解してしまう。
「昔から顔なじみなのよ。……幼馴染っていう関係かしら?」
「……幼馴染」
だから、あんなにも距離が近いのか。妙に納得してしまう。
「昔のラインヴァルトはね……」
その後、王妃殿下はラインヴァルトさまの幼少期のお話を聞かせてくれた。
……ただ、そのお話のすべてにコルネリアさまの存在があった。
それはまるで、私よりもコルネリアさまのほうがラインヴァルトさまに相応しい。そう、表しているかのようだった。
……そんなわけ、ないのに。
「……王妃殿下」
私に声をかけてきたのは、ほかでもない王妃殿下だった。
彼女はなんてことない風に先ほどまでコルネリアさまが腰掛けていた椅子に腰かける。
周囲の空気が、ぴりりと緊張を帯びる。
「え、えっと……」
なんて返答すればいいのか。それがわからなくて、私は視線を彷徨わせる。
「仲がいいでしょう?」
「……え」
ふと王妃殿下が意味の分からないことを口にして、私は彼女を見つめる。彼女の視線の先には、ラインヴァルトさまとコルネリアさまがいる。……あのお二人を指したお言葉なのだと、理解してしまう。
「昔から顔なじみなのよ。……幼馴染っていう関係かしら?」
「……幼馴染」
だから、あんなにも距離が近いのか。妙に納得してしまう。
「昔のラインヴァルトはね……」
その後、王妃殿下はラインヴァルトさまの幼少期のお話を聞かせてくれた。
……ただ、そのお話のすべてにコルネリアさまの存在があった。
それはまるで、私よりもコルネリアさまのほうがラインヴァルトさまに相応しい。そう、表しているかのようだった。
……そんなわけ、ないのに。