捨てられ令嬢ですが、一途な隠れ美形の竜騎士さまに底なしの愛を注がれています。
(っていうか、竜騎士……?)
その単語に引っ掛かって、もう一度彼の身分証明書を見つめる。この身分証明書は特殊な加工がされており、偽装とかは出来ないようになっている。つまり、彼が竜騎士であるということは間違いなくて……。
「信用、していただけたでしょうか?」
彼がポリポリと頬を掻きつつ、そう問いかけてくる。……確かに、これを出されると信用せざる終えない。
……ただ、その。
「……あの、ヴィリバルトさんは、竜騎士……なの、ですか?」
恐る恐るそう問いかける。
竜騎士とは、その名の通り『竜に乗る騎士』のことだ。竜とはドラゴン。この世で最強とも呼ばれている存在。
ただ、その分とても気難しくて、人間になつくことはほとんどない。なので、手懐けるだけでも一苦労。さらには、そこから訓練を重ねて、信頼関係を結んで、ようやく人を乗せることを許してくれる。
というわけで。簡潔に言えば、なるのがかなり大変であり、数が少ない職業の人なのだ。
「えぇ、そうです。ただ、今はパートナーのドラゴンがけがをしていて、休みをもらっているんですが」
先ほど彼が「休職中」と言った意味が、よくわかった。確かにドラゴンがけがをしていたら、竜騎士として働くことは出来ない。無理してドラゴンを動かすことは信頼関係の破壊にもつながるわけだし……。
「あ、あの……」
「はい」
少し前のめりになって、私はヴィリバルトさんにぐいっと顔を近づけた。
その行動に驚いてか、彼が後ろにのけ反る。しかし、興奮しきった私にはそんなこと気にもならなくて。
その単語に引っ掛かって、もう一度彼の身分証明書を見つめる。この身分証明書は特殊な加工がされており、偽装とかは出来ないようになっている。つまり、彼が竜騎士であるということは間違いなくて……。
「信用、していただけたでしょうか?」
彼がポリポリと頬を掻きつつ、そう問いかけてくる。……確かに、これを出されると信用せざる終えない。
……ただ、その。
「……あの、ヴィリバルトさんは、竜騎士……なの、ですか?」
恐る恐るそう問いかける。
竜騎士とは、その名の通り『竜に乗る騎士』のことだ。竜とはドラゴン。この世で最強とも呼ばれている存在。
ただ、その分とても気難しくて、人間になつくことはほとんどない。なので、手懐けるだけでも一苦労。さらには、そこから訓練を重ねて、信頼関係を結んで、ようやく人を乗せることを許してくれる。
というわけで。簡潔に言えば、なるのがかなり大変であり、数が少ない職業の人なのだ。
「えぇ、そうです。ただ、今はパートナーのドラゴンがけがをしていて、休みをもらっているんですが」
先ほど彼が「休職中」と言った意味が、よくわかった。確かにドラゴンがけがをしていたら、竜騎士として働くことは出来ない。無理してドラゴンを動かすことは信頼関係の破壊にもつながるわけだし……。
「あ、あの……」
「はい」
少し前のめりになって、私はヴィリバルトさんにぐいっと顔を近づけた。
その行動に驚いてか、彼が後ろにのけ反る。しかし、興奮しきった私にはそんなこと気にもならなくて。