捨てられ令嬢ですが、一途な隠れ美形の竜騎士さまに底なしの愛を注がれています。
むしろ、絶対に行きたい。私はドラゴンが大好きだ。
そう思って目を輝かせる私を見て、ヴィリバルトさんはホッと胸をなでおろしてくれた。
「そうですか、ありがとうございます」
ヴィリバルトさんはそう言うけれど、むしろお礼を言いたいのはこっちだ。
憧れのドラゴンと間近で会える機会なんて、滅多にない。
「では、いつ頃に……」
「今からでも全然大丈夫です!」
「……そうですか」
私の返答を聞いたヴィリバルトさんが、やれやれとばかりに肩をすくめる。その姿を見て、私は笑った。彼も、少しだけ笑ってくれたような気がするのは……気のせいじゃないと、思う。
「俺のパートナーは穏やかな性格をしているので、なにか問題があることはないと思いますが……」
つまり彼は、あまり刺激をするなと言いたいのだろう。
それに納得した私は、ぶんぶんと首を縦に振る。柄にもなく心が沸き立つ。はしゃいでいるのがわかる。
「それだけ気を付けてくれればいいですよ。それでは、行きましょうか」
ヴィリバルトさんが部屋を出ていく。私も慌てて立ち上がって、部屋を出て行った。
「邸宅の裏口からすぐに、建物はありますよ」
彼はそう説明してくれて、私はその説明をふむふむと聞きながら彼についていく。
そして、彼に連れてこられたのは――この邸宅よりもさらに少し広そうな大きな建物の前だった。
そう思って目を輝かせる私を見て、ヴィリバルトさんはホッと胸をなでおろしてくれた。
「そうですか、ありがとうございます」
ヴィリバルトさんはそう言うけれど、むしろお礼を言いたいのはこっちだ。
憧れのドラゴンと間近で会える機会なんて、滅多にない。
「では、いつ頃に……」
「今からでも全然大丈夫です!」
「……そうですか」
私の返答を聞いたヴィリバルトさんが、やれやれとばかりに肩をすくめる。その姿を見て、私は笑った。彼も、少しだけ笑ってくれたような気がするのは……気のせいじゃないと、思う。
「俺のパートナーは穏やかな性格をしているので、なにか問題があることはないと思いますが……」
つまり彼は、あまり刺激をするなと言いたいのだろう。
それに納得した私は、ぶんぶんと首を縦に振る。柄にもなく心が沸き立つ。はしゃいでいるのがわかる。
「それだけ気を付けてくれればいいですよ。それでは、行きましょうか」
ヴィリバルトさんが部屋を出ていく。私も慌てて立ち上がって、部屋を出て行った。
「邸宅の裏口からすぐに、建物はありますよ」
彼はそう説明してくれて、私はその説明をふむふむと聞きながら彼についていく。
そして、彼に連れてこられたのは――この邸宅よりもさらに少し広そうな大きな建物の前だった。