捨てられ令嬢ですが、一途な隠れ美形の竜騎士さまに底なしの愛を注がれています。
「だから、どうか安心してください。あなたとヴィリバルトさんの仲を引き裂くことはありませんから」
苦笑を浮かべて告げると、ギードさんは何度か瞬きをした。
それから、プイっと顔を背ける。
「ふんっ! あなたごときが私とヴィリの絆を引き裂けるなど、思いあがらないでいただきたい!」
たぶん、人間だったら胸を張っているはずだ。そう思うほど、ギードさんの態度は自信満々だった。
(ギードさん、さっきヴィリバルトさんのことを『仕事上のパートナー』って言ったこと忘れたのね)
あれは完全に強がりだったということだろう。本当はヴィリバルトさんのことを誰よりも大切にしているんだってわかる。
「ギード。メリーナさんが一緒に住むこと、了承してくれますか?」
ヴィリバルトさんの問いかけに、ギードさんはもう一度ちらりと私を見た。
そして、大きくため息をつく。
「……構いませんよ。そもそも、ヴィリは一度決めたらなかなか曲げないでしょう」
「俺の性格、熟知してくれていて助かります」
ヴィリバルトさんが、ギードさんの脚を撫でる。うろこに覆われた脚。鋭くて大きな爪。
苦笑を浮かべて告げると、ギードさんは何度か瞬きをした。
それから、プイっと顔を背ける。
「ふんっ! あなたごときが私とヴィリの絆を引き裂けるなど、思いあがらないでいただきたい!」
たぶん、人間だったら胸を張っているはずだ。そう思うほど、ギードさんの態度は自信満々だった。
(ギードさん、さっきヴィリバルトさんのことを『仕事上のパートナー』って言ったこと忘れたのね)
あれは完全に強がりだったということだろう。本当はヴィリバルトさんのことを誰よりも大切にしているんだってわかる。
「ギード。メリーナさんが一緒に住むこと、了承してくれますか?」
ヴィリバルトさんの問いかけに、ギードさんはもう一度ちらりと私を見た。
そして、大きくため息をつく。
「……構いませんよ。そもそも、ヴィリは一度決めたらなかなか曲げないでしょう」
「俺の性格、熟知してくれていて助かります」
ヴィリバルトさんが、ギードさんの脚を撫でる。うろこに覆われた脚。鋭くて大きな爪。