捨てられ令嬢ですが、一途な隠れ美形の竜騎士さまに底なしの愛を注がれています。
「お気遣いさせてしまって、申し訳ございません」
どうして彼はここまで気を遣ってくれるのだろう。元婚約者にだって、こんな風に優しくされたことないのに……。
「謝らないでください! 俺が好きでやってるんです」
「ですが……」
「むしろ、こんなことしかできなくてこっちが申し訳なくて」
どうしてか、謝り合う形になった。こういうはとても新鮮だし、やっぱり慣れない。
「……私、こういう風にされるの慣れなくて」
ついぽつりと言葉がこぼれた。
「だから、すごく新鮮で……その、嬉しかった、です」
声が小さくなったのは当然だ。……恥ずかしかったから。
こういうときどう反応するのが正解なのか。私にはわからない。可愛げがないから当然だ。
「メリーナさん」
「やっぱり、忘れてください!」
彼の声に現実に引き戻される。穴があったら入りたいくらい、恥ずかしくなる。
咄嗟に顔を覆った私の手をヴィリバルトさんがつかむ。覗き込む彼の表情は相変わらず見えなかった。
だけど、前髪の隙間から覗く瞳は美しい。純粋な輝きを宿した瞳に、私は吸い込まれてしまいそうになる。
どうして彼はここまで気を遣ってくれるのだろう。元婚約者にだって、こんな風に優しくされたことないのに……。
「謝らないでください! 俺が好きでやってるんです」
「ですが……」
「むしろ、こんなことしかできなくてこっちが申し訳なくて」
どうしてか、謝り合う形になった。こういうはとても新鮮だし、やっぱり慣れない。
「……私、こういう風にされるの慣れなくて」
ついぽつりと言葉がこぼれた。
「だから、すごく新鮮で……その、嬉しかった、です」
声が小さくなったのは当然だ。……恥ずかしかったから。
こういうときどう反応するのが正解なのか。私にはわからない。可愛げがないから当然だ。
「メリーナさん」
「やっぱり、忘れてください!」
彼の声に現実に引き戻される。穴があったら入りたいくらい、恥ずかしくなる。
咄嗟に顔を覆った私の手をヴィリバルトさんがつかむ。覗き込む彼の表情は相変わらず見えなかった。
だけど、前髪の隙間から覗く瞳は美しい。純粋な輝きを宿した瞳に、私は吸い込まれてしまいそうになる。