イケメン御曹司は、親友の妹を溺愛して離さない
「自慢の彼女……」
終始厳しい表情のお父さんが、ポツリと呟く。
「ちなみにだけど、依茉さん。あなた、勉学や語学のほうは? 英語はできるの?」
「べ、勉強は人並みといいますか。英語は……どちらかというと苦手です」
先日の中間テストの英語の点数は、60点とあまり振るわなかった。
「そう、苦手なの」
「はい。だけど、英語もこれからは頑張りたいと思っています」
さっきから慧くんのお母さんにじっと見られるたびに、ドキドキして。心臓が痛い。
「なあ、母さんたち。今日はもうこれくらいで良いだろ。せっかくのパーティーなんだから」
「……そうだな。慧の言うとおりだ。依茉さん、今日はお会いできて良かったよ。母さん、行くぞ」
「はい。それじゃあ、依茉さん。パーティー、どうぞゆっくりと楽しんで行ってくださいね」
「どうもありがとうございます」
わたしはご両親に向かって、ペコッと頭を下げる。
「……はぁ。緊張した……」
慧くんのご両親が去った途端、一気に身体の力が抜け、わたしはフラフラとよろめいてしまう。