イケメン御曹司は、親友の妹を溺愛して離さない
「随分と可愛らしいお嬢さんだから、最初に見たときは小学生かと思っちゃったけど。慧さんのクラスメイトだったのね。ふふっ」
慧くんのお母さんは、わたしを見てクスクスと笑っている。
しょ、小学生って……いくら何でもひどくないですか?
わたしは身長155cmで、慧くんとは30cmほどの身長差があるし。童顔で、お子さま体型ってことも自覚しているけど……。
ショックで感情がつい顔に出そうになるが、なるべく笑顔でいようとわたしはお母さんにニコリと笑みを浮かべる。
「依茉さん……だったかな。君のお父さんは、どういったお仕事を?」
慧くんのお父さんに突然尋ねられ、わたしは肩が跳ねる。
「えっと……父は、サラリーマンだったのですが、わたしが中学1年の頃に病死しまして……。なので今は、看護師の母が病院で働いています」
お父さんの眉が、ピクリと動く。
「まあ! それじゃあ依茉さんのお家は、母子家庭なのね?」
「はい……」
「だから、依茉は家族のために毎日ご飯を作ってて。家事も頑張ってるんだよな。ほんと優しくて、良い子なんだ。俺の自慢の彼女だよ」
わたしのことをフォローしてくれた慧くんが、ご両親を真っ直ぐ見据える。