メンヘラ・小田切さんは今日も妻に貢いでいる
小田切さんの一日
三日は、自宅でまったりと過した亜夢と翠李。
そして仕事始めの、四日の朝。
やっぱりバタバタしている、亜夢と翠李。
(昨晩も、当然のように亜夢に遅くまで抱かれたから)
「亜夢さん!ごめんなさい!
朝ご飯作る余裕がないよー」
「大丈夫!
一階のコンビニでおにぎり買ってこ!
それよりも、ギュッてしよ?
チューもしよ?
ギリギリまで、くっついてよ?」
バタバタメイクをしている翠李を、後ろから抱き締め閉じ込めた。
「ちょっ…亜夢さん!
まだ、メイク中なの!
離してぇー」
「やだよ。
翠李ちゃん、化粧しなくてよくない?」
「え?どうして?」
「それ以上、可愛くなってもらったら困る!
すっぴんで行きなよ!」
「や、やだよ!」
「あ、でも待って!
すっぴんもダメだ!
可愛すぎる!」
「亜夢さん!離して!」
「あーダメだ!
翠李ちゃんは、何をしてても可愛いからな。
可愛くない瞬間がない。
やっぱり、監禁だ!
よし!翠李ちゃん、閉じ込めるね!」
「あ、ちょ…亜夢さん!!」
翠李を抱き上げ、連れていこうとする亜夢に鋭く声を張り上げる。
「あ…す、翠李ちゃん、怒んないで?
ごめんね、ごめんなさい!」
「下ろして!」
「わかった!わかったから!
下ろすから!
監禁もしないから!
怒んないで?」
慌てて下ろし、翠李の顔を窺う。
「………」
「翠李ちゃん、嫌いになんないで?
翠李ちゃんは、俺が好きだよね?
俺しかいないよね?
ねぇ!ねぇ!好きって言って!
俺、死んじゃうよ!?」
そして、翠李の肩を持ち責めるように言う。
今にも泣きそうで、死にそうだ。
「亜夢さんが好きだよ」
「ほんと!?」
「それは、変わらないよ。
私だって、すっごく好きだもん」
「うん、うん!」
「でも、ワガママ言う亜夢さんはやだ!
駄々っ子はいいけど、ワガママはダメ!」
「うん、ごめんね!」
肩を落とし謝罪する亜夢に、翠李は「わかってくれればいいよ!」の頭を撫で言った。
一緒にマンションを出て、自宅マンションの一階にあるコンビニでおにぎりを購入。
食べながら歩いて、翠李の職場であるスーパー前で別れる。
(結婚を期に、スーパー近くにわざわざ引っ越した)
「――――じゃあ…翠李ちゃん…行って…ら…しゃい」
まるで永遠の別れかのような切ない表情の、亜夢。
「うん、亜夢さんも、行ってらしゃい!」
「翠李ちゃん。
仕事終わったらすぐに帰っておいで。
寄り道厳禁だよ?」
「でも私、フルタイムじゃなくなったから二時には終わるよ?
帰っても、亜夢さんはいないし寄り道くらい…
もちろん亜夢さんが帰る前には帰って、ちゃんと御飯作って待ってるよ??」
「そうだけど…」
「ね?」
「うん」
「あ、ほら!電車!時間、迫ってる!
亜夢さん、行かなきゃ!」
「うん。
じゃあね…」
そして、後ろ髪引かれるように駅に向かっていった亜夢だった。
そして仕事始めの、四日の朝。
やっぱりバタバタしている、亜夢と翠李。
(昨晩も、当然のように亜夢に遅くまで抱かれたから)
「亜夢さん!ごめんなさい!
朝ご飯作る余裕がないよー」
「大丈夫!
一階のコンビニでおにぎり買ってこ!
それよりも、ギュッてしよ?
チューもしよ?
ギリギリまで、くっついてよ?」
バタバタメイクをしている翠李を、後ろから抱き締め閉じ込めた。
「ちょっ…亜夢さん!
まだ、メイク中なの!
離してぇー」
「やだよ。
翠李ちゃん、化粧しなくてよくない?」
「え?どうして?」
「それ以上、可愛くなってもらったら困る!
すっぴんで行きなよ!」
「や、やだよ!」
「あ、でも待って!
すっぴんもダメだ!
可愛すぎる!」
「亜夢さん!離して!」
「あーダメだ!
翠李ちゃんは、何をしてても可愛いからな。
可愛くない瞬間がない。
やっぱり、監禁だ!
よし!翠李ちゃん、閉じ込めるね!」
「あ、ちょ…亜夢さん!!」
翠李を抱き上げ、連れていこうとする亜夢に鋭く声を張り上げる。
「あ…す、翠李ちゃん、怒んないで?
ごめんね、ごめんなさい!」
「下ろして!」
「わかった!わかったから!
下ろすから!
監禁もしないから!
怒んないで?」
慌てて下ろし、翠李の顔を窺う。
「………」
「翠李ちゃん、嫌いになんないで?
翠李ちゃんは、俺が好きだよね?
俺しかいないよね?
ねぇ!ねぇ!好きって言って!
俺、死んじゃうよ!?」
そして、翠李の肩を持ち責めるように言う。
今にも泣きそうで、死にそうだ。
「亜夢さんが好きだよ」
「ほんと!?」
「それは、変わらないよ。
私だって、すっごく好きだもん」
「うん、うん!」
「でも、ワガママ言う亜夢さんはやだ!
駄々っ子はいいけど、ワガママはダメ!」
「うん、ごめんね!」
肩を落とし謝罪する亜夢に、翠李は「わかってくれればいいよ!」の頭を撫で言った。
一緒にマンションを出て、自宅マンションの一階にあるコンビニでおにぎりを購入。
食べながら歩いて、翠李の職場であるスーパー前で別れる。
(結婚を期に、スーパー近くにわざわざ引っ越した)
「――――じゃあ…翠李ちゃん…行って…ら…しゃい」
まるで永遠の別れかのような切ない表情の、亜夢。
「うん、亜夢さんも、行ってらしゃい!」
「翠李ちゃん。
仕事終わったらすぐに帰っておいで。
寄り道厳禁だよ?」
「でも私、フルタイムじゃなくなったから二時には終わるよ?
帰っても、亜夢さんはいないし寄り道くらい…
もちろん亜夢さんが帰る前には帰って、ちゃんと御飯作って待ってるよ??」
「そうだけど…」
「ね?」
「うん」
「あ、ほら!電車!時間、迫ってる!
亜夢さん、行かなきゃ!」
「うん。
じゃあね…」
そして、後ろ髪引かれるように駅に向かっていった亜夢だった。