メンヘラ・小田切さんは今日も妻に貢いでいる
「でも、翠衣が一番に結婚するとはねぇ〜」
「フフ…そうだね(笑)」
「翠衣のことだから、バリバリ仕事して一人で生きていくのかと思ってた!」
「フフ…」
「でも、スーパーで働いてるなんて意外…!」
「確かに!
営業とか、とにかくバリバリ外回りの仕事してそう!」
「そう?
夢だったの〜」
「スーパーで働くのが?」
「どうして?」
「レジ!」
「レジ?」
「レジを扱ってみたかったの!」
「………」
「………」
「………」
「「「………え?(笑)」」」
翠衣の天然な言葉に、トモコ達は笑いながら固まる。
「実家の近くに、今はもうないんだけど…
古いスーパーがあって。
そこでバイトしてたお兄さんが、めっちゃ格好良くて!
そのお兄さんのレジを打つ姿がヤバかったの!
そこのスーパーは、バーコードをピッ!じゃなかったから、値段を一つ一つ打ってて。
憧れてたんだ〜!」
「それでなんだ!」
「うん!
旦那さんにも、それが縁で知り合えたしね!」
「へぇー!」
「今度、会わせてよ!」
「改めて、お祝いさせて?」
「うん!ありがとう!」
一方の亜夢―――――――
「亜夢くーん」
「亜夢!たこ焼き、食べないの〜?」
「………」
近くの木陰にレジャーシートを敷き、出店で買ったたこ焼きを食べている三人。
亜夢は手を付けずに、ボーッとしていた。
「亜夢くん!
…………亜夢!!!」
「……んぁ?何?」
「たこ焼き!!
食わねぇなら、俺が食うぞ?」
「あー、うん。いいよ」
「………はぁ…ちゃんと食わねぇと、力出ねぇぞ?」
「いいんだ。
翠衣ちゃんがいないなら、死んだほうがマシだし…」
「は?」
「また、そんなバカなことを……」
「翠衣ちゃんは生きてるだろ!!
お前が死んだら、翠衣ちゃん悲しむぞ!!?」
「え?あ…そうか…」
「ほら!食え!」
「うん。食う」
漸く食べ始めた亜夢を見ながら、冬菜が言った。
「…………なんか…亜夢って子どもみたいね(笑)」
「あー、確かに(笑)
……………ほんっと…あいつに似てる……」
「ん?トシ?
あー、弟みたいに可愛がってた仲間よね?」
「あぁ!弱いくせに、俺達を守ろうとする心の強い奴だった!
俺の言う事はよく聞いてたなぁー」
「確か、病気で亡くなったのよね?」
「まぁな。
ほんと、良い奴だった!」
すると、冬菜が敏郎の頭を優しく撫でだした。
「フフ…ありがと!」
微笑むと、冬菜も微笑んだ。
すると、不意に視線を感じた冬菜。
見ると、亜夢が感情のない顔で見ていた。
「フフ…そうだね(笑)」
「翠衣のことだから、バリバリ仕事して一人で生きていくのかと思ってた!」
「フフ…」
「でも、スーパーで働いてるなんて意外…!」
「確かに!
営業とか、とにかくバリバリ外回りの仕事してそう!」
「そう?
夢だったの〜」
「スーパーで働くのが?」
「どうして?」
「レジ!」
「レジ?」
「レジを扱ってみたかったの!」
「………」
「………」
「………」
「「「………え?(笑)」」」
翠衣の天然な言葉に、トモコ達は笑いながら固まる。
「実家の近くに、今はもうないんだけど…
古いスーパーがあって。
そこでバイトしてたお兄さんが、めっちゃ格好良くて!
そのお兄さんのレジを打つ姿がヤバかったの!
そこのスーパーは、バーコードをピッ!じゃなかったから、値段を一つ一つ打ってて。
憧れてたんだ〜!」
「それでなんだ!」
「うん!
旦那さんにも、それが縁で知り合えたしね!」
「へぇー!」
「今度、会わせてよ!」
「改めて、お祝いさせて?」
「うん!ありがとう!」
一方の亜夢―――――――
「亜夢くーん」
「亜夢!たこ焼き、食べないの〜?」
「………」
近くの木陰にレジャーシートを敷き、出店で買ったたこ焼きを食べている三人。
亜夢は手を付けずに、ボーッとしていた。
「亜夢くん!
…………亜夢!!!」
「……んぁ?何?」
「たこ焼き!!
食わねぇなら、俺が食うぞ?」
「あー、うん。いいよ」
「………はぁ…ちゃんと食わねぇと、力出ねぇぞ?」
「いいんだ。
翠衣ちゃんがいないなら、死んだほうがマシだし…」
「は?」
「また、そんなバカなことを……」
「翠衣ちゃんは生きてるだろ!!
お前が死んだら、翠衣ちゃん悲しむぞ!!?」
「え?あ…そうか…」
「ほら!食え!」
「うん。食う」
漸く食べ始めた亜夢を見ながら、冬菜が言った。
「…………なんか…亜夢って子どもみたいね(笑)」
「あー、確かに(笑)
……………ほんっと…あいつに似てる……」
「ん?トシ?
あー、弟みたいに可愛がってた仲間よね?」
「あぁ!弱いくせに、俺達を守ろうとする心の強い奴だった!
俺の言う事はよく聞いてたなぁー」
「確か、病気で亡くなったのよね?」
「まぁな。
ほんと、良い奴だった!」
すると、冬菜が敏郎の頭を優しく撫でだした。
「フフ…ありがと!」
微笑むと、冬菜も微笑んだ。
すると、不意に視線を感じた冬菜。
見ると、亜夢が感情のない顔で見ていた。