メンヘラ・小田切さんは今日も妻に貢いでいる
それから、祭りも終わりに近づき……

ゆっくり駅に向かっていた、亜夢達。
その途中で、不良同士の喧嘩に遭遇した。

かなり恐ろしい雰囲気で、誰も関わらないように避けている。

そんな中……敏郎はやっぱ気になってしまい、間に入ろうとその不良達の所へ向かった。

「おい、やめとけよ!」

「あ?
…んだよ、おっさん!」

「おっさん!?
これでも、まだお兄さんのつもりなんだが…(笑)
まぁおっさんでいいからさ、とにかくやめろよ」

「は?
おっさんに関係ねぇじゃん!
散れよ!!」

「いや、だから―――――――」


そんなやり取りを見ていた翠李が、冬菜に言った。

「安川さんカッコいいですね!
どうしても、避けて関わりたくないってなっちゃう中、あんなふうに間に立ってなだめて……!」

「フフ…
そうゆうところ、チームのリーダーだったってだけあるわよね!」

「素敵ですね!」

“カッコいい”“素敵”

翠李のこの言葉が、亜夢の頭の中をこだまする。

亜夢は、無言で敏郎や不良達の所に向かった。
そして、同じく不良達の間に立った。

「あ?亜夢くん、どうした?」

「また、おっさんかよ!!?」
「ウゼェんだよ!!
消えろ!!」

「は?うるさい!
俺は、トシに用がある」

「え……」
「なんだよ…この…おっさん…」

亜夢の恐ろしい雰囲気に、不良達が怯んだ。

「トシ」

「はい?」

「お前、余計なことするな」

「は?」

「翠李ちゃんに好かれたいからって、こんな余計なことするなって言ってる」

「………は?亜夢くん、何言ってんの?」

「翠李ちゃんは、俺のモノなんだ。
翠李ちゃんの前で、カッコいい自分をアピールするな」

「は?マジで、言ってる意味がわからんのだが…」

亜夢は、敏郎が喧嘩の仲裁に立っている姿を翠李が褒めたのでそのことで嫉妬したのだ。

「俺から翠李ちゃんの視線を取るな!」

「は?
そんなつもりねぇし…」

「でも翠李ちゃんは、カッコいいって言ってた!」

「そんなの知らねぇよ」

「はっ!まさか!
若崎が翠李ちゃんに及ばないから、翠李ちゃんに乗り換えようとしてる!?」 

「は?
そんな気ねぇよ!!
俺は冬菜がいい!!」

「だったら、そのアピールやめろ!!」

何故か今度は、亜夢と敏郎が喧嘩を始めてしまった。


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