メンヘラ・小田切さんは今日も妻に貢いでいる
「「翠李ちゃんが(亜夢さんが)今年も、幸せでいられますように……!」」

順番が来て、詣った二人。
それから、出店でぜんざいを買った。

神社の近くにある公園のベンチに、並んで腰掛けた。
「翠李ちゃん、食べよ?」

「「いただきます!」」
仲良く食べ始める。

「んー、温まるね〜!」
「そうだね!
…………あ、翠李ちゃん(笑)」

亜夢が微笑み、翠李の口の端を拭う。
そして「ついてる(笑)」と言って、そのままパクッと食べて笑った。

「……/////」
(は、恥ずかしい/////)

「………」
顔を赤くする翠李をジッと見つめる。

「………ん、何?
もしかして、まだついてる!?」
翠李は慌てたようにバッグから手鏡を取り出し、自身の顔を確認する。

すると、亜夢がゆっくり頭を撫でてきた。
「可愛い/////」

「え?亜夢、さん?」
亜夢を見上げると、優しく微笑んでいた。

「翠李ちゃんといると、なんか穏やかになるんだ。心も身体も。
いつも嫌われないように緊張はしてるけど。
でも、こんな風に二人だけの時間好きだな!」

「うん/////」
翠李は照れたよう笑い、頷いた。


「―――――翠李ちゃん、夜ご飯どうする?」
公園でゆっくりして、街の方に向かいながら翠李を見下ろす。

「亜夢さんが決めて」

「ダメ。
翠李ちゃんが決めないと!」

「亜夢さんがいい!」

「え……/////
お、俺//////」
照れたように笑い、顔を赤くする亜夢。

「え?」
(なんで、照れてるの?)

「翠李ちゃんって、意外とエロいよね/////
大胆だし//////」

「は?」
(え?え?ほんとに、意味がわからない)

「“俺が食べたい”なんて//////」

「………」
(亜夢さんを食べる?
意味わかんない)

「……/////」

「………は?」
(え?え?ほんと、なんで照れてるの?)

「……/////ほんと、可愛いな/////」

「―――――…………
はっ!?/////」
やっと意味がわかった、翠李。
途端に、顔を赤くする。
 
「……/////いいよ!
じゃあ…夜ご飯はマンション一階のコンビニで買って、急いで食べてエッチしようね!」

「ち、違っ…//////
そうゆう意味じゃ…」

翠李の手を掴み、引っ張る亜夢。
手を引かれながら、翠李は慌てたように亜夢の服を反対の手で掴み引っ張った。


「亜夢さん!!ちょっと待って!!」

「ん?
あ、我慢出来ない?
じゃあ、どっかホテルに……あ!それか、実家に戻る?ここからなら、近いし。
俺の部屋でスる?
お袋には、ニ階に上がってくるなって念押ししておけば大丈夫だし」

「お肉!!」

「ん?」

「そこのトンカツ食べたい!
昨日はお寿司食べたし、今日はおせちだったからお肉料理がいいな!」

翠李は目についた店を指し、亜夢に言い聞かせた。
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