メンヘラ・小田切さんは今日も妻に貢いでいる
「――――可愛いなぁ、翠李ちゃん」

トンカツ店に入り、席に座って注文した二人。
料理がくるのを待ちながら、亜夢が頬杖をついてうっとりとしながら言った。

「へ?」

「自分から誘っておいて、恥ずかしがってる(笑)」
亜夢は、翠李が“恥ずかしくて、誤魔化すためにここに連れてきた”と思っている。

「ち、違うよ!/////
あれは、そうゆう意味じゃ…」

「照れなくていいのに!
俺は、凄く嬉しいよ!
翠李ちゃんから求めてくれるなんて!
俺だって、翠李ちゃんと抱き合ってたいもん。
ずーっとくっついてたい」

「……/////」
(違うのに…//////)

「………翠李ちゃん…」
亜夢の手が伸びてきて、テーブルの上の翠李の手に重なる。
そのまま、指を絡めてきて甘い声で呼んだ。
指の絡め方が、妙にエロい。

「……/////」

「帰ったら、何回もシようね……!」

「……/////」
翠李は、恥ずかしくて顔を赤くしたままだった。


食事が済み、店を出る。
手を繋ぎ、家路につく。
亜夢の歩く速さがなんとなく、速い。

「亜夢さん」
「ん?何?」

「明日は、朝からだからね」
「うん、明日は翠李ちゃんの実家に挨拶に行かなきゃだもんね!」

「おじいちゃんとおばあちゃん、早起きさんだから。
九時には着かないとだよ?」
「うん!
八時には出ないとだよね?」

「うん。だからね…その…そんな暇がないってゆうか…//////」
「そんな暇って?」

「いや、だ、だから!/////」

「………」

「……/////」
(うぅ…わざとに言わせようとしてる…/////)

「………翠李ちゃん?」

「え、エッチは、また今度…」

「………」

「……/////」

「………フフ…可愛い/////」

「も、もう////からかってるでしょ!/////」

「だって、可愛いんだもん!
翠李ちゃん、エッチに関することはすぐに照れるもんね!」
顔を赤くして抗議する翠李。
亜夢は、クスクス笑っていた。


自宅マンションに着く。 
玄関先ですぐに翠李を抱き上げた、亜夢。

「――――キャッ!!?亜夢さん!下ろしてー!」
抗議する翠李に「やだー!」と笑う。

脱衣所で下ろし、今度は翠李の服を脱がせようとする。
「ちょっ…亜夢さん!!」
必死に抵抗するが、亜夢には敵わない。

「シャワー浴びて、いっぱいエッチしようね〜」
「え?え?
さっき、しないって話……」

「へ?俺は、OKしてないよ?」
「え……」
(えーーー!!!!)

あっという間に脱がされ、風呂場に連れて行かれた。
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