メンヘラ・小田切さんは今日も妻に貢いでいる
「―――――いらっしゃい!
寒かったでしょ?」

翠李の祖母が出迎える。

「おばあちゃん、遅くなってごめんね!」
「すみません!」

「いいよ!
今日も元気でいてくれたら、それだけで!」
微笑む祖母に、亜夢と翠李も微笑む。

居間に向かうと、祖父が微笑み手招きをした。
「いらっしゃい!
ほら、こたつに入れ!
今日も寒いからな」

「うん!ありがとう!」

そして、亜夢と翠李が改めて挨拶をした。
「おじいちゃん、おばあちゃん、明けましておめでとうございます!
今年も、よろしくお願いします!」

「あぁ、よろしく!」
「よろしくお願いします!
さぁ、大した物はないけど、ご飯にしようね!
あ、亜夢くんはじいさんのお酒の相手をしてやってね!
亜夢くんと飲みたいって言って、待ってたのよ(笑)」

「はい!喜んで!
あ、でも先に仏様に手を……」
「「ありがとう!」」

亜夢と翠李が、手を合わせ戻ってくる。
「――――――亜夢くんは、日本酒はいけるんだよね?」

「はい!酒は何でも一通り飲めます!」

「良かった!
どうする?冷?熱燗?」

「おじいちゃんに合わせますよ!」

「じゃあ、寒いし熱燗だな!」

その間翠李は、祖母に蜜柑を渡し食事の手伝いをする。
「いつもありがとね!」
「ううん!
体調とかは?変わりないかな?」

「大丈夫だよ。
定期的に、検査はしてるし。
嫌がるじいさんと一緒にね(笑)」
「良かった!」

「翠李は?
困ったことはない?」
「ないよ!
とっても幸せ!」

「フフ…そう!良かった、良かった!」
優しく頭を撫でる祖母に、翠李は嬉しそうに微笑みはにかんだ。


そして―――――祖母手作りのちょっとしたおせちや水炊きを囲みながら、楽しく食事をする。

「亜夢くんのお母さんは、元気?」
「はい!
相変わらず、スーパーで元気に働いています!」

「良かった!
一人で大変じゃないかね?」
「いえ!むしろ、のびのびとしてます(笑)」
「そうか!良かった!」

「三社参りは、どうだった?」
「あぁ、人が多くてなぁ……(笑)」
祖父母は、毎年元旦に半日かけてゆっくり三社参りをしている。
去年までは、翠李も一緒に三人で行っていた。

その後も、色んな話に花を咲かせていた。


ゆっくりして、帰る時も祖父母は沢山の手土産を持たせてくれ、来た時よりも大荷物で家を出た。
< 9 / 49 >

この作品をシェア

pagetop