α様は毒甘な恋がしたい

「あぁーもう、美心ちゃんが良い子すぎて困っちゃう」


 麗しい祈さんに、抱きしめられちゃった。


「戒璃と孝里が沼る理由が、やっとわかったわ」


 ほっぺ同士をくっつけて、スリスリされてる。


「私も、戒璃と孝里のライバルになっていいかしら?」

「へっ?」

「56ビューの二人も強敵よね。あの双子アイドルは、自分の恋心をストレートに伝えるタイプだもの。しかもあの顔面偏差値で」


 なっ、なななっ、何を言っているんですか?

 これじゃ私が、みんなに好かれているって言われているのと同じじゃないですか!


「戒璃くんはもう、出会ってすぐに私に愛想をつかしていますよ。それになんで、孝里くんの名前が出てきたんですか?」


 たいして話したこともないのに。


「戒璃は自業自得なところがあるから、誤解は自分でといてもらうとして。孝里は……そっかそっか。お目目がグリグリなところがたとえ一緒でも、フォルムが違いすぎて一致しないわよね」


 ん? 

 何の話?
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