α様は毒甘な恋がしたい
「フフフ。孝里もまだ、美心ちゃんの正体に気づいていないみたいだし、内~緒!」
「私にたくさんのハテナを植え付けないでください!」
「改めて……」
なんだろう?
「美心ちゃん、本当にごめんなさい。憎しみに支配されていたせいで、美心ちゃんにものすごく酷いことをしてしまって」
「かっ、顔を上げてください。オメガを恨んでしまう祈さんの気持ちは、ちゃんとわかりましたから」
「じっとしてて。今、手足の縄をほどいてあげるから」
「きつく縛ってありますよね? ほどけますか?」
「華奢に見えて私、けっこう怪力なのよ。89盗ファンには内緒ね。私の美女イメージが壊れちゃう。よし、ほどけた」
「手足が自由になりました。ありがとうございます」
「あー、美心ちゃんの真っ白な肌に、縄アザができてる。痛かったでしょ?」
「大丈夫です。戒璃くんにフラれた時の心の痛みを100としたら、0.1くらいなので」
「フフフ。戒璃に伝えとく」
「ひゃっ、それはやめてください」
「アハハ、冗談よ」
「もう、祈さんったら」