腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー
ワインを乾杯し口をつける。ワイン自体好んで飲んでこなかったけれど、白ブドウの風味があり、爽やかで飲みやすかった。
外は既に真っ暗で、時刻はもうそろそろ花火が上がりそうな時間帯だった。
「はい、これ」
暖にネクタイが入った箱の状態で手渡した。
「え、このブランドって……」
プレゼントの包みがブランドの包装紙だったことから、何が入っているのかを感づかれてしまった。
「暖に。今日、こういう場所を準備してくれたから。どうしても渡したくて」
そう言うと、暖は泣きそうな顔をして「ありがとう」と言いながら開けてくれた。
「えっ!? これって、新作のネクタイじゃん。二つも、良いのか?」
「うん。暖に似合うと思って。気分でネクタイの色変えたいかなって思って購入したの。よかったら使ってくれる?」
そう質問をすると、暖は「使うに決まってんだろ。ありがとう」と嬉しそうに微笑んだ。
「ちょっとまって。俺もある」と言いながら、暖も鞄の中からごそごそと何かを取り出した。
「俺もこれ、和歌に似合うと思って買ったんだ」
そう言って取り出したのは小さな小包で、ドキドキしながら開けるとベリが丘限定の文字盤にキラキラとした宝石が散りばめられた自動式でシルバーのお洒落な時計が入っていた。
「えっ!? こ、これ……めちゃくちゃ高いやつ……こんなの貰えない」