腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー
私が渡したネクタイの何十倍の値が張る時計が入っていた。
手に持つのも恐ろしくて震えていると、暖が私の手を優しく握った。
「結婚記念品。和歌、良く仕事場でも壁掛け時計をチラ見してるから、時計にしてみた。俺と結婚してくれるんだろ?」
不安そうな表情を向ける暖に頷く。
暖は本当に私のことをよく見てくれている。
「うん、結婚する。暖と一緒に一生いたい……」
涙を流しながら頷くと、暖が「そう、それ」と頷いた。
「婚約時計って『あなたと一緒に時を刻みたい』って言葉が込められてるんだって。だから婚約時計にしてみた」
「わ……私も時計にすればよかった……」
「いや、俺はこのネクタイがいい。ずっと、一生大切にする」
私がプレゼントしたネクタイを大切に持つ暖に心がときめく。
ーーああ、私、暖のこと大好きだ。どうしようもなく、愛おしい。