腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー
「絶対無理だよ! 豪華客船で結婚式だなんて、聞いたことないもん!」
「でも有名じゃん、船上ウェディング。一生に一回の結婚式は盛大に祝いたいし、祝ってほしい」
盛大といっても盛大の規模が異次元すぎる。
「まあ、確かに……そりゃあ船の上で結婚式挙げられたら素敵だけど……」
私のこの言葉が迂闊だった。
暖は「よし、言ったな!?」とウキウキしながらどこかへ電話を掛け始めた。そして数十分電話でやり取りした後、
「一年先から予約可能だって。人気だから早く予約してくださいって忠告されたから、今から旅行会社に予約するか」
「いや、ちょっとまって。費用もすごいだろうし、落ち着いて考えよう!? 私、ベリが丘の櫻坂からBCストリートを桜に舞われながらウエディングドレスで歩くの夢だったの。そういう結婚式ってできるのかな?」
一人で暴走し出す暖を止め、理想の結婚式を言ってみる。
「……でも、和歌、尚人との結婚式は海外で身内だけだったんだろ? そうしたかったんじゃねぇの?」
「ううん。それは尚人の希望で。尚人あまり友人が多くないから身内でしたいって言ってて」