腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー
「暖、ちょっとまってね。乾燥させたらすぐに出ていくから」
早く出ることをアピールしながら顔を覗かせると、暖は「話がある」と、私に出て行かないように合図をした。
「そこ、座って」
「……う、うん?」
言われるがままに、指をさされたソファーへと座る。暖は腕と足を組み、私を見ては何かを考えている。
真島くんは私の前に温かいお茶を持ってきてくれた。
「和歌さん、どうぞ」
「ありがとう。いただきます」
お茶を飲みながら、少しでも緊張した空気を和ませようと、
「……暖、さっきのお客さん大変だったね。お疲れ様」
先程のお客さんの話題を振ってみた。だが、反応がない。
「暖、かっこいいもんね。そりゃモテるよね」
諦めずに喋り続けていると、
「――それより、彼氏と別れる決心できた?」
暖は、また、私に別れるように問いかける。