腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー
「匿ってるって言ってんだろ! 俺は浮気してねぇよ。浮気してるのは婚約者の方だっての。これも案件なんだから、バラすんじゃねぇぞ」
「ええっ!? 匿ってるって、有栖川今どこいるの。久々に会いたいなー」
「有栖川は櫻坂のジュエリーショップで働いてる」
……こいつ、絶対会いに行く気だな。
「おい、人気アーティストのおまえが、女と二人で飯行こうだなんて考えるなよ。週刊誌に撮られたら終わりだからな」
「え、ああ、そっか」
「今日の変装も意味ないし、目立ちまくり。――で、そろそろ本題に移ろうか。ストーカーに遭ってんだって?」
俺がストーカーの話題を出すと、ぶーちゃんの顔色は一変して暗い表情になった。
「ストーカーに気づいたのは一年くらい前で、最初は放っておいたんだけど、段々過剰になってきて……」
「警察は? 行ったのか?」
ぶーちゃんは小さく首を横に振った。