腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー


「まず、慰謝料請求は示談交渉と損害賠償請求訴訟の二種類があって、示談交渉ってのは、被害者と加害者が示談金額を決める話し合いのこと。これは最後にいくら支払って解決するかの曖昧な話し合い」


「損害賠償請求訴訟は?」


「損害賠償請求はぶーちゃんの場合、精神的苦痛や引っ越し代、活動休止期間中の損害金額も取れたら良い方かな。因みに損害賠償は示談で話し合いもできるけど、訴訟になれば裁判になるから明確な証拠と長い時間を要するな」


「どっちがいい?」


「どっちになるかで弁護士に支払う費用も変わるけど、示談交渉なら比較的に短期間で終わらせられるし、ぶーちゃんの精神的なことを思うと示談で解決するのがいいと思う」


「…………うん」


「それに、ベリが丘は芸能人やお金持ちの社長や起業家が多い。お金持ちの住宅があるノースエリア、一般住宅があるサウスエリア関係なく、ベリが丘の街に住むには審査が厳しいから誰でも住めるわけじゃない」

「俺も、結構苦労したかも」

「ノースエリアに住むには特にな。芸能人の追っかけだのなんだのが多いからだよ」

「…………はあ」



 頭を抱えるぶーちゃんの元に、今さっき真島が買ってきてくれたらしいチョコケーキがテーブルに並んだ。真島に「ありがとう」と合図を送る。


「ぶーちゃん、これ食べて少しリラックスしろよ」


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