腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー


 これ以上失礼なことを言わないよう、真島を仕事部屋に閉じ込めた。


「ぶーちゃん、精神的にキツイときにまた金の話になって申し訳ないけど、訴訟は裁判所が慰謝料額を決定する。示談交渉だったら、相場以上の慰謝料を受け取れる可能性もある」


「……うん」


「ストーカー行為を警察に被害申告したら、場合によっては加害者は逮捕される可能性もある。ぶーちゃんが望むなら金の問題じゃなくて刑事罰として動いてもいい。ぶーちゃんはどうしたい?」


「…………えっと。でも、逮捕されてもいずれは出てくるんだよね?」


「まあ、保釈金を納めたら出てくるな」

「…………うん」

「示談書には示談金支払いの約束と、二度とぶーちゃんに接触しないことを約束させる、遵守事項を設けることもできる」

「…………」

「話し合いじゃ解決しなかったり、支払う気がない場合は、損害賠償請求の訴訟を裁判所に提起できるから安心しろ」

「…………それなら、示談で」

「そんなしけたツラすんなよ、ぶーちゃん。頑張ろうぜ」

「ううっ、東郷……っ」


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