腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー
ぶーちゃんに、着手金、報酬金の説明をしっかり行い、法律行為を行うことを依頼する内容の契約、いわゆる委任契約の説明をする。
急ぎ契約書の案文をパソコンで作成、コピーしたものをぶーちゃんに渡し、ぶーちゃんが改めて内容を検討した後、委任契約を結ぶ。
「じゃあ、ぶーちゃん。いや、部狭山様、家に帰って色々整理して、この費用で俺にまた頼みたいって思ったら、東郷事務所に電話をお願いします」
事務所のドアの入口の前で、ぶーちゃんに深々と頭を下げる。
「は、はい! こちらこそ、よろしくお願いします!」
ぶーちゃんは昼入ってきた顔つきとは異なって、安心した表情に変わっていた。それだけでも、俺が依頼者の心に少しでも寄り添えたと嬉しくなる。
仕事部屋から真島が顔を覗かせた。
「あの、もしかして、カズ帰りました? あー! サインもらうの忘れましたー!」
「てめえ、ぶーちゃんにヘタレとか言ってただろうが。一生ぶーちゃんのサインはやらないからな」