腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー
暖は真島くんの頭をパシッと軽く叩くき、「俺の大切なぶーちゃんをヤってる、ヤってないっつーどうでもいいことで下に見てんじゃねぇよ。そもそもがぶーちゃん忙しいだろうが」と一喝した。
「ほら、ぶーちゃんのケーキ買って来い!」
「はい、行ってきます!」
真島くんはバッグを持って慌ただしく事務所を後にした。
ぶーちゃんと会うのは高校の時以来だ。アーティストとして大活躍しているぶーちゃんに、高校の時みたいに話すことができるか緊張してしまう。
「……ちなみに、ぶーちゃんはストーカー被害にあってるらしい。引っ越しだのなんだのが重なって今活動休止しているんだと」
暖はぶーちゃんの現状を細かく説明してくれた。
「ストーカー……」
「ストーカーは誰でもなり得る可能性があるからな。それこそ、おまえの婚約者の尚人だって、人間どうなるか分からないしな」
「な、なに言ってんの、暖。尚人がストーカーになる可能性なんてあるわけないよ。だって、尚人は私をマンションから追い出したんだよ」
「ああ、だから『なり得る可能性』。和歌だって、尚人の浮気が無かったらこうしてここにいないだろ。これも『なり得る可能性』で起きたことなんじゃねぇの」