腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー


「今更、やっぱりお願いします、は、都合がいいよな」


 ぶーちゃんは煮えきらない表情で、食べかけていたチーズケーキを見つめる。

「俺、ぶーちゃんのライブのDVDとか、アルバムとか、真島が買ってるやつ借りて見たよ。自分の歌を多くのファンに届けてるぶーちゃんかっこいいって思ったし、キラキラしてた。MCだって、頑張って回してたし、発言一つ一つがトガっててかっこよかった」


「…………東郷」


「その気持ちの強さを常日頃から意識できたら、今よりもっと生きやすくなると思う。俺なんてこの間、下心丸出しの相談者を出禁にしたしな」


「ごめん、東郷……!」


「俺はぶーちゃんが元気になってくれたらそれでいい。その上で問うけど、ぶーちゃんはどうしたい? ここに来たから依頼しなきゃ、じゃなくて、ぶーちゃんが決めていいよ」


「俺は……俺は、強く生きたい。東郷みたいに強いやつでいたい。金とかじゃなく、罪の重さを一番に償わせたい。だから……捕まえたい。刑務所にぶち込みたい。前科をつけさせたい。刑事告訴で動きたい。ワガママで、ごめん……」


 ぶーちゃんは苦しそうに、暖に思いをぶつけた。


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