腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー
そんな……許せない。けれど、一番許せないのはやっぱり尚人だ。
見たくなくてパソコンから目を背ける。暖の実況だけを頼りに、尚人が今何をしているのかを知る。
「よくあんな異臭が放った汚部屋にいられるよな。で、この女も女で片付けもしねぇでくつろいでやがる。あ……」
そう言って暖はパソコンにヘッドホンのケーブル線を繋ぎ、視聴し始めた。
その暖の気遣いで今、何をしているのか何となく理解できる。暖も実況しないため無音の音が流れた。
それから10分ほど時間が過ぎ、暖は「ハア」とため息を吐いた。
「とりあえず、まあ、証拠も取れたし、今から内容証明書作成するから」
「な、何か手伝えることない!?」
「今日はもう遅いし、明日手伝ってもらう。仮眠室行ってもう休め」
正直言うと、もう疲れでヘトヘトだ。
私よりも暖の方が疲れているはずなのに、その気遣いがありがたくて、今日だけお言葉に甘えることにした。
――翌日、
「じゃあ、和歌には申し訳ないけど、もう一度尚人との慣れ始めから教えてくれるか?」
私は暖に再度、尚人のことを一から全て話した。