腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー
暖は私の話した内容を、メモに、箇条書きに書き起こしている。
「尚人が言ってたお互いの体の相性のことだけど。尚人の件が終わったら、何の問題もないし和歌を抱けるけど。俺に抱かれて尚人と比べてみる?」
暖の表情は一見、笑っているけれど、目は本気だ。
怖い。尚人以外の男性を知るのが、比較するのが、怖い。
「……間に合ってます」
「間に合ってるってなんだよ、もしかしてまた婚活行く気じゃねぇだろうな」
「違う、そうじゃない! もう、この話は終わり!」
今までは真島くんがいてくれてたから、暖の突然の暴走にも対応できたけれど、私一人じゃまだ対応しきれない。高校時代はずっと口喧嘩してきたのに、今の口喧嘩じゃ勝てる気がしない。
「……おい、もっと真面目に考えろよ」
「何か文章に間違いあった?」
「そうじゃなくて、俺とのこと。俺、高校の時、ずっとおまえのこと好きだったんだけど」
…………え?
暖が何を言っているのか分からなくて、ビックリしすぎて、告白されたら起きるであろう胸の高鳴りも全然ない。
「だ……誰が?」
「だから、俺が和歌を、ずっと好きだった」
「…………口喧嘩ばっかりしてたのに、どこを好きになる要素があったの?」
ただ単に口説きたいだけなんだろうか。
でも私なんかを口説くほど女に困っていないはずだ。