教授の恋愛
「私、上野先生も大好きです!決して高校の先生の代わりとかじゃなくて…上野先生のことは上野先生で好き。多分、昨日の夜、高校の先生と上野先生とを重ねちゃってたんだと思う…。それが情けなかった。過去にとらわれてばっかの自分が…。だから…ごめんね、先生…」


愛の告白とかじゃない。


先生として好きだと言ってくれていることぐらいわかる。


それでも…嬉しかった。


「代わりでもいいよ…。俺じゃ役に立たないかもしれないけど…利用してもいいんだよ」


我慢しきれず、舞岡さんの頭を撫でてしまった。


俺に頭を撫でられた舞岡さんは上目使いで笑ってくれた。
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