教授の恋愛
「荷物片付けなきゃ!そろそろ行くね!」

「そうだな…俺も片付けなあかん!」


舞岡さんと部屋に戻ることにした。


なんか…すっげぇ幸せ。


二人きりで話が出来て、舞岡さんのちょっとした過去の話も聞けて…。



「高校時代の先生ね…すっごくかっこよかったんだよ」



ゆっくりと廊下を歩く舞岡さんがつぶやいた。



「先生…私が教師目指そうとしたきっかけはね、高校の先生だったの…」



舞岡さんの優しい笑顔を窓から差し込む日差しが照らす。



「初めて信じることができた大人って高校の先生だったな…」
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