新そよ風に乗って ⑧ 〜慕情〜
そう……笑顔だったと信じたい。

「うっ……うっ……」
涙が止まらなくなって、 熱もあったせいか肩で呼吸をしている感じで苦しかったけれど、 本当に良かったと思える自分がいた。
高橋さんとミサさんも仲直り出来て、 そしてミサさんの御主人もきっと……。
エッ……。
いつの間にかベッド脇に居た明良さんが、 私の体を引き寄せ抱きしめてくれていた。
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