冷酷王子は、異世界から来た少女を溺愛する
次の日
食堂の扉に目をやると、光成が立っていた。
「光成。
どうした?」
「炎舞に聞きたいことがあってきた。」
「ぼくに聞きたいことって?」
「ここでは話せん。
炎舞の部屋で話したい。」
「分かった。
朝食が済んだら行こう。
それまで待ってくれ。」
「分かった。」
「ルイ、ショウタを呼べ。」
「かしこまりました。」
ルイは、すぐにショウタを呼んだ。
ショウタはすぐに来た。
「ショウタ。
光成をぼくの部屋に案内し、おもてなしをしろ。」
「かしこまりました。
光成様、どうぞこちらへ。」
「分かった。」
光成様は、炎舞様の部屋に行った。
朝食が終わり、各自部屋に戻っていく中、あたしは、炎舞様に着いていくべきか、問おうとした。
「炎舞様。
あたしは、一緒に行った方がいいのでしょうか?」
「マリア…。
うん。
一緒にいてほしい。」
「分かりました。
ご一緒します。」
あたしと炎舞様は、炎舞様の部屋に行った。
「待たせたな。
ぼくに話しって?」
「何故、マリアも居る?」
「ぼくの奥さんだからだよ。
気になるか?」
「いや…。」
「それで、話しとは?」
「た…単刀直入に聞く。
どうして、貧富の差がないんだ?」
「それは、火山の影響もある思ってるけど、職に在り付けないことがない。
全員何かしらの仕事についてる。
だから、給料がもらえてない人が居ない。」
「私の国でしようと持ったら?」
「困窮してるのは、村だろ?」
「そうだ。」
「じゃあ、街に税金を払わす。
ぼくならね。
物価の高さを考えるとか…。
もしかして、街でも貧富の差が…?」
「ある。
買い物も、貧困地域は、村に買いに行ってる。」
「国王の食事を質素にする。」
「もうしてる。」
「光成、薬作得意だったよな?」
「それが?」
「ぼくは、国民に金がない時に、魔法薬を売って、お金を工面してる。
光成も他の国で、魔法薬を売って、お金作れば?」
「なるほど…。」
「売ったお金で、貧困層に支援をしたら、誰も傷つかないだろ?」
「私もそうしよう。」
「支援が必要な村、街に出向いて、国民の声を聞くのはどうでしょう?」
「マリア、ナイス!
それなら、現金がいいのか、物資支援がいいのか聞けるものな。
流石、ぼくの奥さん。」
「それを聞き回るのに、人が必要なら、あたしも手伝います。」
「マリア…。」
「マリア、手伝うの?
じゃあ、ぼくも手伝う。」
「いいのか?」
「ええ。
構いません。」
「ああ。
構わない。
マリアが手伝うと言うのなら。」
「炎舞様…。
ありがとうございます。」
「マリアが、お礼言うことじゃないよ。」
「早速で悪いが、動いてもらえるか?」
「はい。」
「マリア、私の国に行って、物資の支援と支援金どちらがいいのかと、支援金ならいくら受けたいのかを聞いて来てくれ。」
「分かりました。」
「待て!
マリアにそれをさすのか?」
「そうだが?」
「他国に1人で行かせたことない…。」
「大丈夫だ。
私の国のメイドにも同行させる。
勿論、そちらのメイドも同行させるつもりだ。」
「うーん…。」
「炎舞様、大丈夫です。
アイル連れて行くので。」
「そうは言っても…。」
「大丈夫です。」
「無理だと思ったら、すぐ帰ってくるんだよ?」
「はい。」
あたしは、アイルを連れて、光の国に向かった。
「マリア様、光の国のどこに行きますか?」
「まずは、お城に行くわ。
光成様が用意してくれたメイドにも会わないと…。」
「そうですね。
では、お城に…。」
「うん。」
あたしとアイルは、光の国のお城に着いた。
「お待ちしていました。
ユキと申します。
光成様から、手伝うように言われておりますので、よろしくお願いします。」
「火の国の王女マリアよ。
よろしくね。」
「マリア様直属のメイド、アイルです。
よろしくお願いします。」
「マリア様。
光成様から、1日で終わるものではないので、何度かこちらに出向いていただくことになると、お聞きしておりまして、こちらでもお寛ぎいただけるように、お部屋を準備させていただきました。」
「そうなの?
ありがとう。」
「いえ。
早速ではございますが、どちらの村か街に行かれますか?」
「そうね…。
1番貧困の村からにするわ。」
「かしこまりました。
ご案内いたします。」
「ありがとう。
アイル行くわよ。」
「はい。」
ユキについて行き、辿り着いたのは、ブラゾン・ロゼ。
ユキ曰く、貧困の村は3つあるらしく、そのうちの1つがブラゾン・ロゼだそう。
あたしは、村人に話しを聞こうと、ブラゾン・ロゼに行った。
「こんにちは。
あたしは、火の国の王女です。
光の国の国王様から、皆さんの意見を、お聞きするべく、こちらに参りました。
どうぞ、お話しをお聞かせください。」
「火の国の王女…?
話し…?
今更?」
「遅くなったのは、申し訳ございません。」
「何故、火の国の王女様が?」
「あたしの夫…火の国の国王様が、こちらの国を救いたいと申し出たからです。」
「他国に助けをお求めになられたと…。」
「そうです。
急な問いになりますが、支援物資と支援金どちらがほしいですか?」
「支援金…。」
「支援金の金額は?」
「20万マネ以上…。」
「分かりました。
お答えいただき、ありがとうございます。」
あたしは、ブラゾン・ロゼに住んでいる国民全員に聞いて回った。
「次は、どちら?」
「マリア様、1宅1宅回られるのは、時間がかかります。
一斉に質問状を送っては?」
「それでは、国民の声を全て聞いたことになりません。
ちゃんと、声を聴かなくては…。」
「失礼いたしました。」
「いいのよ。
次は?」
「ユリスコランです。」
「分かったわ。
行きましょう。」
あたしは、ユリスコランに向かった。
ここでも、国民1人1人に聞いて回った。
「次は?」
「ペウ・シモネです。」
「あー…。
ユカが3日間国民になった村ね。
分かったわ。」
ペウ・シモネでも、1宅1宅回って話しを聞いた。
その内、本当に貧困生活が終わるのでは?と期待する人が増えた。
「火の国の王女様が、1宅1宅回って、私たちの声を聞いてくれている。」
「火の国の王女様は、どんな話しも聞いてくれて、火の国の国民が羨ましい。」
「火の国の王女様が、声を聞いてくれて、貧困生活の終了を、お知らせしてくれてるような気がする。」
「火の国の王女様、お助けください!
私たちの声をお聞きください!」
あたしは、どんなに小さな声も拾った。
集めた声は、その日の内に集計して、光成様に伝えた。
光成様は、ずっとケアサミンを作っていた。
「マリア、大丈夫?」
「はい。
あたしは大丈夫です。
皆さん、思っていたことはあっても、言えなかったみたいです。」
「そうか…。
私は、そんなにも、国民を苦しめていたのか…。」
「これからです。
これから、声を聞くようにすればいいんです。
遅いことはないですよ。」
「マリア…。」
「マリア、今日の目標は達成した?」
「はい。」
「じゃあ、帰っておいで。」
「分かりました。」
その時、部屋の扉が開いた。
そこに立っていたのは、ユキ。
「王女様。
夕食の準備が整いました。
食堂へどうぞ。」
「ありがとう。
炎舞様、夕食後に戻ります。」
「分かった。
気を付けて帰ってくるんだよ?」
「はい。」
あたしは、光の国の夕食をいただくため、食堂に向かった。
あたしが来ているからなのか、わっちの懐石料理が出てきた。
あたしは、食べた後、通常の食事でいいことを伝えた。
国王が、どれだけ節約してるのか、知りたかったから。
「今日はこれで帰ります。
明日は、ロゼ・ホワイトに行くわ。」
「かしこまりました。
質問用紙を用意しておきます。」
「よろしく。
アイル。
帰るわよ。」
「はい。
マリア様。」
あたし達は、火の国に帰った。
「マリアちゃん、どこに行っていたの?」
「炎舞様のお願いを聞いてただけよ。」
「そう…。
お城に居た?
ちょっと探したんだけど…。」
「居たわよ。
分かりにくいとこに居たから…。」
「そう…。
夕食の時もいなかったし…。
何か隠してる?」
「そんなことないよ。
探し物があって…。
夕食もそこで食べたの。」
「そう。
何かあったら言ってね?」
「ありがとう。
そうするわ。」
あたしは、炎舞様の部屋に行った。
「炎舞様。
帰りました。」
「マリア!!
おかえり!!
どうだった?」
「はい。
今日までの結果です。
明日は、ロゼ・ホワイトに行ってみます。」
「分かった。
無理はしないでね?」
「はい。
大丈夫です。」
「ならいいけど…。」
「マリア、すまんな。」
「いえ。
自分で言い出したことですから。」
「これが、3つの村の答えか?」
「はい。
1番貧困世帯の3つの村です。」
「ありがとう。」
「いえ。
光成様。
薬はどうですか?
出来てますか?」
「うむ。
そこは心配ない。」
「これ見ると、物資より支援金だね。
20万マネからか…。」
「20万マネとなれば、もっともっと作らないとな。
炎舞、それまでここで作らせてもらいたい。」
「それは、泊まるってことか?」
「ああ。
その方がいいだろう。」
「分かった。
部屋を準備しよう。」
「すまん。」
炎舞様は、光成様の部屋を準備するようにショウタに言った。
ショウタは、すぐに準備した。
「光成様、お部屋にご案内いたします。」
「分かった。
では、炎舞。
今日はここまでで寝ようと思う。」
「分かった。」
炎舞様とあたしは、あたしの部屋に行き、話し合った。
「マリア、光の国の状況は?」
「貧困層を回っておりますが、皆さん、今まで言えなかったことが多かったみたいで、聞きに行くと有難いと言われまして…。
なんでも話してくれます。」
「そうなんだ。
無理だけはしないでね?」
「はい。
大丈夫です。」
次の日、あたしはロゼ・ホワイトに居た。
ロゼ・ホワイトの人達も、今まで支援の話が出来なかったみたいで、歓迎してくれた。
ロゼ・ホワイトは、迷いの森の番人が多く住んでる為、そこまで貧困世帯はなかった。
その為か、支援金より物資がいい。と答える人が多く居た。
次に向かったのがロゼ。
ここも、迷いの森の番人が多く住んでいる村で、ロゼ・ホワイトと答えが一緒だった。
次に行ったのは、プルミエクリュ。
ここも、迷いの森の番人が多く住んでいるので、答えは一緒だった。
次に行ったのが、ソウメイ・ロゼ。
ここも、迷いの森の番人が多く住んでいるとこだったから、答えは同じだった。
村に対するアンケートは終わり、光成様に伝えた。
光成様が、富裕層はアンケートいらないと言うので、あたしとアイルは、ユキノに挨拶して、火の国に帰った。
光成様は、結果を見て、作っていた薬を、炎舞様に見せた。
「いいじゃん。
高値で売れるよ。
今から売りに行こう。」
「分かった。」
炎舞様と光成様は、一緒に出かけた。
多分、ディタ・スプモーニに行ったんだろうな…。と思った。
しばらくして、炎舞様達が帰ってきた。
「おかえりなさいませ。
炎舞様、光成様。」
「マリア…。
待っててくれたの?」
「はい。」
「もうっ!
そんな健気なマリア、益々、きゅん死にする…。」
「炎舞様ったら…。」
「炎舞、嫁とイチャつくな!とは言わん。
だが、こっちを先にしてくれ。」
「分かったよ!
今回いくらになった?」
光成様は、炎舞様に金額を言った。
「じゃあ、足りるな。」
「ああ。
今回はすまなかった…。」
「いいよ。」
「これで、国民に支援出来る!」
光成は集めたお金を惜しみ無く国民に渡した。
光成に対しての国民の支持率は大幅にアップした。
この給付のおかげで、今まで買えなかった食材を買うことが出来たり、何年も買い物に行ってなかった国民が買い物に出たりとした。
支援金は、毎月渡されるようになり、富裕層からは税金を頂き、物価に関しても、自分たちでどうにかしようとする動きが見られ、それまでの光の国への偏見、不満は解消された。
「炎舞。
今回は本当にありがとう。」
「いや、いいよ。」
あれだけ悩まさせていた、貧富の差が(完全とは言えないけど)なくなり、光成様は喜んでいた。
「これからも、魔法薬を売って、お金を稼いで、国民に支援する。」
「それがいい。
売るのは、他の国にも売れよ?」
「分かっている。」
光成様は、それだけ言うと、自国に帰って行った。
あたしと炎舞様は、疲れを取るため、お風呂に入った。
お風呂に入っていると、ミカが来た。
「ミカ、ごめん。
今、お風呂なの。」
「こんな時間に?!」
「そう。
ちょっと、汚れちゃって…。」
「なるほど…。
じゃあ、時間を置いて来るわ。」
「分かった。
ごめんね。」
「ううん。
いいの。」
ミカは、自室に戻った。
あたしと炎舞様は、お風呂から出て、スカイジュースを飲んでいた。
そこに、ミカが来た。
「マリアちゃん、いい…?」
「うん。
いいよ。」
「ぼく居て大丈夫?」
「炎舞様にも、お聞きいただきたいことなので…。」
「ん。」
「どうしたの?」
「ユカちゃんのこと…。」
「ユカがどうしたの?」
「私、水見式得意じゃない?
それで、水見式で見ちゃったの…。
ユカちゃんの将来…。」
「ユカの将来?」
「うん。
それで、ユカちゃん…国民になっていたの。
これって、間違いよね…?」
あたしは、炎舞様と顔を見合わせた。
「ミカ…ユカのことなんだけど…。
実はね…風雅様に捨てられたら、国民になるの…。
ミカが見たのは、国民になったユカだと思う。」
「そんな!!
誰に取られるのよ?」
「モカよ。」
「モカ…?!」
「ミカ、いつユカが国民になるか分かる?」
「それは…やってみないと…。」
「やってみて。」
「分かった。」
ミカは水見式をした。
「3ヶ月後…。」
「3ヶ月後…もうすぐね…。
炎舞様。」
「ぼくにはどうしようもないよ。」
「ですよね…。
ミカ、この結果、誰かに話した?」
「ううん。
見間違いかと思って、マリアちゃんに!と思ったから…。」
「これをユカに見せても変わらないかな?」
「どうかしら…。
見せてみる?」
「うーん…。
信じるかな…?」
「一応的に…。」
「やってみようか…。」
「そうね…。」
あたしは、ミカとユカのとこに行った。
あたしとミカは、ユカに水見式を見せた。
「これが、3ヶ月後のわたしと言いたいの?」
「そうよ。
だから、ユカちゃん、ワガママ控えて。」
「流石のユカも国民は嫌でしょ?」
「国民は嫌ね。
王女から国民になる気はないわ。」
「じゃあ、ワガママ減らして。」
「考えとく。
風雅様に見られる前に帰って。」
「あ、ユカちゃん…。」
「ユカっ!」
あたし達は、追い出された。
この日も、ユカのことが気になって寝付けれなかった…。
食堂の扉に目をやると、光成が立っていた。
「光成。
どうした?」
「炎舞に聞きたいことがあってきた。」
「ぼくに聞きたいことって?」
「ここでは話せん。
炎舞の部屋で話したい。」
「分かった。
朝食が済んだら行こう。
それまで待ってくれ。」
「分かった。」
「ルイ、ショウタを呼べ。」
「かしこまりました。」
ルイは、すぐにショウタを呼んだ。
ショウタはすぐに来た。
「ショウタ。
光成をぼくの部屋に案内し、おもてなしをしろ。」
「かしこまりました。
光成様、どうぞこちらへ。」
「分かった。」
光成様は、炎舞様の部屋に行った。
朝食が終わり、各自部屋に戻っていく中、あたしは、炎舞様に着いていくべきか、問おうとした。
「炎舞様。
あたしは、一緒に行った方がいいのでしょうか?」
「マリア…。
うん。
一緒にいてほしい。」
「分かりました。
ご一緒します。」
あたしと炎舞様は、炎舞様の部屋に行った。
「待たせたな。
ぼくに話しって?」
「何故、マリアも居る?」
「ぼくの奥さんだからだよ。
気になるか?」
「いや…。」
「それで、話しとは?」
「た…単刀直入に聞く。
どうして、貧富の差がないんだ?」
「それは、火山の影響もある思ってるけど、職に在り付けないことがない。
全員何かしらの仕事についてる。
だから、給料がもらえてない人が居ない。」
「私の国でしようと持ったら?」
「困窮してるのは、村だろ?」
「そうだ。」
「じゃあ、街に税金を払わす。
ぼくならね。
物価の高さを考えるとか…。
もしかして、街でも貧富の差が…?」
「ある。
買い物も、貧困地域は、村に買いに行ってる。」
「国王の食事を質素にする。」
「もうしてる。」
「光成、薬作得意だったよな?」
「それが?」
「ぼくは、国民に金がない時に、魔法薬を売って、お金を工面してる。
光成も他の国で、魔法薬を売って、お金作れば?」
「なるほど…。」
「売ったお金で、貧困層に支援をしたら、誰も傷つかないだろ?」
「私もそうしよう。」
「支援が必要な村、街に出向いて、国民の声を聞くのはどうでしょう?」
「マリア、ナイス!
それなら、現金がいいのか、物資支援がいいのか聞けるものな。
流石、ぼくの奥さん。」
「それを聞き回るのに、人が必要なら、あたしも手伝います。」
「マリア…。」
「マリア、手伝うの?
じゃあ、ぼくも手伝う。」
「いいのか?」
「ええ。
構いません。」
「ああ。
構わない。
マリアが手伝うと言うのなら。」
「炎舞様…。
ありがとうございます。」
「マリアが、お礼言うことじゃないよ。」
「早速で悪いが、動いてもらえるか?」
「はい。」
「マリア、私の国に行って、物資の支援と支援金どちらがいいのかと、支援金ならいくら受けたいのかを聞いて来てくれ。」
「分かりました。」
「待て!
マリアにそれをさすのか?」
「そうだが?」
「他国に1人で行かせたことない…。」
「大丈夫だ。
私の国のメイドにも同行させる。
勿論、そちらのメイドも同行させるつもりだ。」
「うーん…。」
「炎舞様、大丈夫です。
アイル連れて行くので。」
「そうは言っても…。」
「大丈夫です。」
「無理だと思ったら、すぐ帰ってくるんだよ?」
「はい。」
あたしは、アイルを連れて、光の国に向かった。
「マリア様、光の国のどこに行きますか?」
「まずは、お城に行くわ。
光成様が用意してくれたメイドにも会わないと…。」
「そうですね。
では、お城に…。」
「うん。」
あたしとアイルは、光の国のお城に着いた。
「お待ちしていました。
ユキと申します。
光成様から、手伝うように言われておりますので、よろしくお願いします。」
「火の国の王女マリアよ。
よろしくね。」
「マリア様直属のメイド、アイルです。
よろしくお願いします。」
「マリア様。
光成様から、1日で終わるものではないので、何度かこちらに出向いていただくことになると、お聞きしておりまして、こちらでもお寛ぎいただけるように、お部屋を準備させていただきました。」
「そうなの?
ありがとう。」
「いえ。
早速ではございますが、どちらの村か街に行かれますか?」
「そうね…。
1番貧困の村からにするわ。」
「かしこまりました。
ご案内いたします。」
「ありがとう。
アイル行くわよ。」
「はい。」
ユキについて行き、辿り着いたのは、ブラゾン・ロゼ。
ユキ曰く、貧困の村は3つあるらしく、そのうちの1つがブラゾン・ロゼだそう。
あたしは、村人に話しを聞こうと、ブラゾン・ロゼに行った。
「こんにちは。
あたしは、火の国の王女です。
光の国の国王様から、皆さんの意見を、お聞きするべく、こちらに参りました。
どうぞ、お話しをお聞かせください。」
「火の国の王女…?
話し…?
今更?」
「遅くなったのは、申し訳ございません。」
「何故、火の国の王女様が?」
「あたしの夫…火の国の国王様が、こちらの国を救いたいと申し出たからです。」
「他国に助けをお求めになられたと…。」
「そうです。
急な問いになりますが、支援物資と支援金どちらがほしいですか?」
「支援金…。」
「支援金の金額は?」
「20万マネ以上…。」
「分かりました。
お答えいただき、ありがとうございます。」
あたしは、ブラゾン・ロゼに住んでいる国民全員に聞いて回った。
「次は、どちら?」
「マリア様、1宅1宅回られるのは、時間がかかります。
一斉に質問状を送っては?」
「それでは、国民の声を全て聞いたことになりません。
ちゃんと、声を聴かなくては…。」
「失礼いたしました。」
「いいのよ。
次は?」
「ユリスコランです。」
「分かったわ。
行きましょう。」
あたしは、ユリスコランに向かった。
ここでも、国民1人1人に聞いて回った。
「次は?」
「ペウ・シモネです。」
「あー…。
ユカが3日間国民になった村ね。
分かったわ。」
ペウ・シモネでも、1宅1宅回って話しを聞いた。
その内、本当に貧困生活が終わるのでは?と期待する人が増えた。
「火の国の王女様が、1宅1宅回って、私たちの声を聞いてくれている。」
「火の国の王女様は、どんな話しも聞いてくれて、火の国の国民が羨ましい。」
「火の国の王女様が、声を聞いてくれて、貧困生活の終了を、お知らせしてくれてるような気がする。」
「火の国の王女様、お助けください!
私たちの声をお聞きください!」
あたしは、どんなに小さな声も拾った。
集めた声は、その日の内に集計して、光成様に伝えた。
光成様は、ずっとケアサミンを作っていた。
「マリア、大丈夫?」
「はい。
あたしは大丈夫です。
皆さん、思っていたことはあっても、言えなかったみたいです。」
「そうか…。
私は、そんなにも、国民を苦しめていたのか…。」
「これからです。
これから、声を聞くようにすればいいんです。
遅いことはないですよ。」
「マリア…。」
「マリア、今日の目標は達成した?」
「はい。」
「じゃあ、帰っておいで。」
「分かりました。」
その時、部屋の扉が開いた。
そこに立っていたのは、ユキ。
「王女様。
夕食の準備が整いました。
食堂へどうぞ。」
「ありがとう。
炎舞様、夕食後に戻ります。」
「分かった。
気を付けて帰ってくるんだよ?」
「はい。」
あたしは、光の国の夕食をいただくため、食堂に向かった。
あたしが来ているからなのか、わっちの懐石料理が出てきた。
あたしは、食べた後、通常の食事でいいことを伝えた。
国王が、どれだけ節約してるのか、知りたかったから。
「今日はこれで帰ります。
明日は、ロゼ・ホワイトに行くわ。」
「かしこまりました。
質問用紙を用意しておきます。」
「よろしく。
アイル。
帰るわよ。」
「はい。
マリア様。」
あたし達は、火の国に帰った。
「マリアちゃん、どこに行っていたの?」
「炎舞様のお願いを聞いてただけよ。」
「そう…。
お城に居た?
ちょっと探したんだけど…。」
「居たわよ。
分かりにくいとこに居たから…。」
「そう…。
夕食の時もいなかったし…。
何か隠してる?」
「そんなことないよ。
探し物があって…。
夕食もそこで食べたの。」
「そう。
何かあったら言ってね?」
「ありがとう。
そうするわ。」
あたしは、炎舞様の部屋に行った。
「炎舞様。
帰りました。」
「マリア!!
おかえり!!
どうだった?」
「はい。
今日までの結果です。
明日は、ロゼ・ホワイトに行ってみます。」
「分かった。
無理はしないでね?」
「はい。
大丈夫です。」
「ならいいけど…。」
「マリア、すまんな。」
「いえ。
自分で言い出したことですから。」
「これが、3つの村の答えか?」
「はい。
1番貧困世帯の3つの村です。」
「ありがとう。」
「いえ。
光成様。
薬はどうですか?
出来てますか?」
「うむ。
そこは心配ない。」
「これ見ると、物資より支援金だね。
20万マネからか…。」
「20万マネとなれば、もっともっと作らないとな。
炎舞、それまでここで作らせてもらいたい。」
「それは、泊まるってことか?」
「ああ。
その方がいいだろう。」
「分かった。
部屋を準備しよう。」
「すまん。」
炎舞様は、光成様の部屋を準備するようにショウタに言った。
ショウタは、すぐに準備した。
「光成様、お部屋にご案内いたします。」
「分かった。
では、炎舞。
今日はここまでで寝ようと思う。」
「分かった。」
炎舞様とあたしは、あたしの部屋に行き、話し合った。
「マリア、光の国の状況は?」
「貧困層を回っておりますが、皆さん、今まで言えなかったことが多かったみたいで、聞きに行くと有難いと言われまして…。
なんでも話してくれます。」
「そうなんだ。
無理だけはしないでね?」
「はい。
大丈夫です。」
次の日、あたしはロゼ・ホワイトに居た。
ロゼ・ホワイトの人達も、今まで支援の話が出来なかったみたいで、歓迎してくれた。
ロゼ・ホワイトは、迷いの森の番人が多く住んでる為、そこまで貧困世帯はなかった。
その為か、支援金より物資がいい。と答える人が多く居た。
次に向かったのがロゼ。
ここも、迷いの森の番人が多く住んでいる村で、ロゼ・ホワイトと答えが一緒だった。
次に行ったのは、プルミエクリュ。
ここも、迷いの森の番人が多く住んでいるので、答えは一緒だった。
次に行ったのが、ソウメイ・ロゼ。
ここも、迷いの森の番人が多く住んでいるとこだったから、答えは同じだった。
村に対するアンケートは終わり、光成様に伝えた。
光成様が、富裕層はアンケートいらないと言うので、あたしとアイルは、ユキノに挨拶して、火の国に帰った。
光成様は、結果を見て、作っていた薬を、炎舞様に見せた。
「いいじゃん。
高値で売れるよ。
今から売りに行こう。」
「分かった。」
炎舞様と光成様は、一緒に出かけた。
多分、ディタ・スプモーニに行ったんだろうな…。と思った。
しばらくして、炎舞様達が帰ってきた。
「おかえりなさいませ。
炎舞様、光成様。」
「マリア…。
待っててくれたの?」
「はい。」
「もうっ!
そんな健気なマリア、益々、きゅん死にする…。」
「炎舞様ったら…。」
「炎舞、嫁とイチャつくな!とは言わん。
だが、こっちを先にしてくれ。」
「分かったよ!
今回いくらになった?」
光成様は、炎舞様に金額を言った。
「じゃあ、足りるな。」
「ああ。
今回はすまなかった…。」
「いいよ。」
「これで、国民に支援出来る!」
光成は集めたお金を惜しみ無く国民に渡した。
光成に対しての国民の支持率は大幅にアップした。
この給付のおかげで、今まで買えなかった食材を買うことが出来たり、何年も買い物に行ってなかった国民が買い物に出たりとした。
支援金は、毎月渡されるようになり、富裕層からは税金を頂き、物価に関しても、自分たちでどうにかしようとする動きが見られ、それまでの光の国への偏見、不満は解消された。
「炎舞。
今回は本当にありがとう。」
「いや、いいよ。」
あれだけ悩まさせていた、貧富の差が(完全とは言えないけど)なくなり、光成様は喜んでいた。
「これからも、魔法薬を売って、お金を稼いで、国民に支援する。」
「それがいい。
売るのは、他の国にも売れよ?」
「分かっている。」
光成様は、それだけ言うと、自国に帰って行った。
あたしと炎舞様は、疲れを取るため、お風呂に入った。
お風呂に入っていると、ミカが来た。
「ミカ、ごめん。
今、お風呂なの。」
「こんな時間に?!」
「そう。
ちょっと、汚れちゃって…。」
「なるほど…。
じゃあ、時間を置いて来るわ。」
「分かった。
ごめんね。」
「ううん。
いいの。」
ミカは、自室に戻った。
あたしと炎舞様は、お風呂から出て、スカイジュースを飲んでいた。
そこに、ミカが来た。
「マリアちゃん、いい…?」
「うん。
いいよ。」
「ぼく居て大丈夫?」
「炎舞様にも、お聞きいただきたいことなので…。」
「ん。」
「どうしたの?」
「ユカちゃんのこと…。」
「ユカがどうしたの?」
「私、水見式得意じゃない?
それで、水見式で見ちゃったの…。
ユカちゃんの将来…。」
「ユカの将来?」
「うん。
それで、ユカちゃん…国民になっていたの。
これって、間違いよね…?」
あたしは、炎舞様と顔を見合わせた。
「ミカ…ユカのことなんだけど…。
実はね…風雅様に捨てられたら、国民になるの…。
ミカが見たのは、国民になったユカだと思う。」
「そんな!!
誰に取られるのよ?」
「モカよ。」
「モカ…?!」
「ミカ、いつユカが国民になるか分かる?」
「それは…やってみないと…。」
「やってみて。」
「分かった。」
ミカは水見式をした。
「3ヶ月後…。」
「3ヶ月後…もうすぐね…。
炎舞様。」
「ぼくにはどうしようもないよ。」
「ですよね…。
ミカ、この結果、誰かに話した?」
「ううん。
見間違いかと思って、マリアちゃんに!と思ったから…。」
「これをユカに見せても変わらないかな?」
「どうかしら…。
見せてみる?」
「うーん…。
信じるかな…?」
「一応的に…。」
「やってみようか…。」
「そうね…。」
あたしは、ミカとユカのとこに行った。
あたしとミカは、ユカに水見式を見せた。
「これが、3ヶ月後のわたしと言いたいの?」
「そうよ。
だから、ユカちゃん、ワガママ控えて。」
「流石のユカも国民は嫌でしょ?」
「国民は嫌ね。
王女から国民になる気はないわ。」
「じゃあ、ワガママ減らして。」
「考えとく。
風雅様に見られる前に帰って。」
「あ、ユカちゃん…。」
「ユカっ!」
あたし達は、追い出された。
この日も、ユカのことが気になって寝付けれなかった…。