冷酷王子は、異世界から来た少女を溺愛する
土の日。
あたしは、魔法薬作りに没頭するつもりだった。
なのに、今居るのは、迷いの森…。
何故こうなったか…。
それは、4時間前に戻る。
4時間前。
「マリア、おはよう。」
「ヒロ、おはよう。」
「今日さ、みんなで、迷いの森にいって、ドラゴン捕まえようよ。」
「は?!
いや、魔法薬…。」
「マリアは、赤ドラゴンのメスでしょ?
それは無理でも、ワタシのドラゴンは欲しいのよ。
ね?
お願い。
みんなで行こ?」
「ええー…。
魔法薬作りたかったのに…。」
「そんなのいつでもできるじゃん。
これは、ワタシたちがいる時にしか出来ないんだよ?
ね?
考えても見てよ。
ワタシ達だけで、迷いの森には入れないでしょ?」
「そうだけど…。」
「国王様達も今日なら空いてると思うなぁ。」
「なんで、そんなのが分かるのよ?!」
「なんとなくよ!
さぁ、炎舞様に突撃ーっ!!」
「怒られるって!」
「マリアなら大丈夫!」
「あ、炎舞様っっ!」
「マリア?!
どうしたの?!」
「あの、今日、お暇ですか?
お忙しいですよね?」
「いや、暇だよ。
どうしたの?
行きたいとこでも出来た?」
「それが…その…迷いの森に行きたくて…。」
「迷いの森?
もう、ドラゴン全部いるし、何が欲しいの?
リト?」
「いえ…。
他の王女達が行きたいと…。」
「なんで、マリアが行かないといけないの?」
「そばにいて欲しいと…。」
「それは、マリアじゃなく、旦那に言うべきだよね?
なんでも、マリアを使うんだから…。
まぁ、マリアが行くなら、ぼくも行くよ。」
「炎舞様、すみません…。」
「マリアが謝ることじゃないよ。」
で、結果がコレ。
各国の国王様方と王女で、ドラゴン探し…。
あたしと炎舞様は、その様子を見ていただけ…。
「炎舞様、少し歩きませんか?」
「そうだね。
ここに居ても何もすることないからね。」
あたしと炎舞様は、湖のほとりを歩き始めた。
他の王女達から少し離れた時、炎舞様に止められた。
何事かと見てみると、マナ達がドラゴンを捕まえにきていたのだ。
咄嗟に、身を隠すあたしと炎舞様。
マナ達は、親と来ていた。
中々、捕まえられないことに、ご立腹の6人。
捕まえたいのは、赤ドラゴンのメスなんだろうけど魔力が足りない…。
6人の親は必死で、捕まえようとしていた。
実際、赤ドラゴンのメスは、6人の前に何度も現れたのに、1度も成功してない…。
「レベルを落としては?」
「何言うのパパ!
王女様は、赤ドラゴンのメスを捕まえているのよ?
マナにできないわけないじゃん!!」
「そうよ!!
ユウカにだって出来る!!」
「ナオミだって!」
「ミキだって!」
「リナだって!」
「チサだって、出来ないはずない!!」
「しかし…。
このままじゃ、やられるばっかりだぞ?
ペットショップで買うか?
そうしたら、赤ドラゴンのメス、捕まえられるぞ?」
「イヤよ!!
モンスターショップのマーク付きなんて!!
パパ早く捕まえて!!」
「ふぅー…。
仕方ないなぁ…。
ほら!
赤ドラゴンのメスだよ。
行ってみなさい。」
意気揚々と出てきたマナ。
でも、マナがお辞儀をしてもドラゴンは、知らないフリ…。
ドラゴンが暴れる前にと、マナを下がらす、父親。
「全然っっ捕まらないじゃんっっ!!
ホントに王女様のドラゴンは、赤ドラゴンのメスなの?!」
「間違いないよ。
炎舞様がおっしゃていたんだ。」
「魔力もあの女に勝てないの?!」
「こらっっ!!
こんなとこで、王女様を、あの女呼ばわりするなんて…!
誰に聞かれてるかわからないんだぞ?!
家を潰すつもりか?!」
「ごめんなさい!
パパ。
言いすぎたわ…。」
「で、どうする?
赤ドラゴンのメスは無理だぞ?」
「分かった。
自分に合ったドラゴンにする。」
マナは、黒ドラゴンのメスに近付いて、お辞儀をした。
黒ドラゴンのメスもお辞儀をした。
黒ドラゴンは、野生だったので、黒ドラゴンのメスを捕まえた。
他の子も次々とレベルを落とし、自分のドラゴンを手にしていた。
マナ以外は、白ドラゴンのオスだった。
あたしと炎舞様は、コソコソと帰り、他国の国王様と王女のとこに戻った。
王女達も、夫の手助けの末、ドラゴンを捕まえていた。
ヤエ以外は、白ドラゴンのメス。
ヤエは、黒ドラゴンのメスを捕まえていた。
その後、昼休憩を挟んで、ミニドラゴンも捕まえることにした。
あたしと炎舞様は、コッソリ、マナ達の様子を見に行った。
マナ達は、ランチもそこそこに、ミニドラゴンを捕まえることにしたらしい。
あたしと炎舞様は、その様子を見ていた。
「王女様に対抗しようってことが間違いなのよ。
王女様は、選別の時にリトを、お捕まえになられたのよ?
マナは、威嚇されたんでしょ?
既にそこが違うのよ。」
「ミニドラゴンは捕まえるもん!
ママは、黙って見てて!」
「はいはい。」
白ミニドラゴンが、水を飲みに行きた。
捕まえ方は、ドラゴンと一緒。
マナは、慎重に近付いた。
ミニドラゴンは、マナに気付き、お辞儀をした。
マナもお辞儀をし、白のミニドラゴンを捕まえた。
マナは、次々にミニドラゴンを捕まえて行ったが、終盤になると残るドラゴンが捕まえられないドラゴンになる訳で…。
結局、父親に捕まえてもらっていた。
他の子も同じように、最後は親頼みだった。
マナ達のを見たあと、王女達がどうなったかを見に行った。
こちらも、捕まえられないドラゴンは、国王様に捕まえてもらっていた。
シェリーにあるモンスターショップに行くため、帰り支度をしていると、マナ達に見つかった。
「これは、国王様、王女様。
どうされたのですか?」
「各国の国王様と王女が来ているので、ドラゴンを捕まえに来たのです。」
「そうでしたか。
わたくし達も、娘のドラゴンを捕まえに来ておりまして…。
これから、捕まえたドラゴン達のグッズを買いに行くとこなのですが、よろしければ、ご一緒させていただけませんか?」
「こちらも、大勢で来ておりますので…。」
「それは、分かっておりますが…。
いかがでしょう?
貴族と仲を深めるのも大切だと思いますが?
特に王女様は…。」
「分かりました。
ご一緒いたしましょう。」
「マリア!
いいの?」
「はい。
グッズ買うだけですから。」
「分かった。」
炎舞様とあたしは、他国の国王様と王女に説明した。
みんな、快く一緒に行くことを許してくれた。
モンスターショップに着くと、各々、国王様と王女ペアになり、グッズを探しに行った。
マナの親達も各々別れ、探し始めた。
マナ達は、親を無視して、炎舞様に話しかけた。
「炎舞様は、どのグッズをお使いなんですか?
マナ達も同じものにしたいですぅ♡」
「え、無理。」
「炎舞様?」
「君たちには、相談する人いるだろ?
じゃ。
マリアぁ。」
「はい。
どうしました?」
「ぼくさぁ、マリアにペット飼ってあげたい…。」
「ペットですか?」
「うん。」
「どんなのでもいいよ?」
「じゃあ、氷姫とさくらうさぎが欲しいです。」
「え?
氷姫とさくらうさぎ?
それ、ペットじゃなく、メイドだよ?」
「え?
売ってるんですか?」
「売ってるよ。
モンスター協議会に。
メイドとバトラーとして。」
「知らなかったです…。」
「欲しい?」
「はい。」
「いいよ。
買ってあげる。」
「ありがとうございます。」
「アイルとアイカは?」
「勿論、2人は残してください。」
「分かった。」
マナ達は、あたしを睨んだ。
各国の国王様と王女が買い物を終えた。
炎舞様は、氷姫とさくらうさぎのことを話して、モンスター協会SHAMUに向かった。
「マリア、どのモンスターがいい?」
「えっと…。」
あたしが選んでいると、みんな欲しがった。
国王様達は、快く承諾した。
あたし達5人はキャイキャイ言いながら、モンスターを見て回った。
モンスターは、氷姫とさくらうさぎだけじゃなかった。
ヒロは、しろきつねにして、ヤエは、黒うさぎにして、ミカは、マカロンうさぎの青にして、ユカは、しろうさぎにして、あたしは、マカロンうさぎのピンクとさくらうさぎと氷姫にした。
モンスターにはランクがつけられていて、ランクが上なほど、よく働き、購入額が高い。
1番高いモンスターで30万マネした。
モンスターは売れるとすぐに手渡され、連れて帰れるようになっている。
買ってもらえた、あたしは大喜び。
「まりあ、早めに、名前をつけてあげて。」
「名前付けて良いんですか?!」
「いいよ。」
「じゃあ、マカロンうさぎのピンクがシエラ。
氷姫がメメ。
さくらうさぎがサクラ。」
「決めるの早っっ!!」
外も暗くなってきたと言うことで、シェリーで夕食を取ることにした。
各々、何が食べたいかを聞いてみると、さくらねこのレストランがいいと、炎舞様が言うので、そこにすることに…。
さくらねこのレストランは、王家は裏口から入るようになっていて、裏口に入ると、すぐにエレベーターがあった。
「お待たせいたしました。
上に参ります。」
さくらねこのエレベーターガールが上を指す。
そのエレベーターに乗り、全員が最上階に着くと、部屋に入る扉が開かれた。
「素敵ー!」
「マリア、喜んでくれた?」
「はいっ!」
「炎舞。
お前と嫁さんだけじゃなく、俺様達もいるんだけど?」
「眼中になかったわ。」
「なにをー?!!」
「炎舞が火の国の王女しか見てないのは、今に始まった事ではないでしょう。」
「そうだけどよ。」
「さぁ、皆さん、好きな席に座りましょう。
王女は王女で固まった方がいいのでしょうか?」
「私、王女で固まりたいわ。」
ミカの言葉で、王女は王女で固まることにした。
みんなで、メニュー見ながら、何がいいかとか話していると、ほんの数ヶ月前には、いつもの会話としてあったものが、久しぶりだったので、この世界に来て、そんなに経ったのだと実感してしまった。
炎舞様が、あたしの異変に察知したのか、すぐにきてくれた。
「マリア、どうかした?」
「いえ…。」
「ぼくには、何でも話して。」
「…メニュー見て、何する?とか友達と話すことが当たり前だった世界が、みんなバラバラで夫と過ごし、メニュー見てキャイキャイすることもない世界に慣れてしまったんだと思って…。」
「マリア…。
定期的に、こう言うのを開くのはどうかな?
今は、泊まりに来てもらってるけど、ランチだけ王女でするとかさ。」
「そうですね。
そうしたいです。」
「いいよ。
そう言う日を設けよう。
他の王女達もいい?」
全員がいいよと言ってくれた。
「炎舞ってさ、嫁さんのためなら何でも動くのな。
オレ、そんなん出来てないから、ヒロにどう思われてるか不安なんだよな。」
「じゃあ、色んなとこ連れてってやればいいだろ?
温泉街なんだし。」
「そんなので喜ぶか?」
「喜ぶと思う。」
「なら誘ってみっか。」
「炎舞。
火の国の王女のどこが好きなのですか?」
「えっ…!!」
炎舞様は、顔を真っ赤にした。
「…全部…。」
「は?
イヤなとことかないのかよ?」
「ない…。」
「まぁ、メイド買ってやるんだもんな…。
嫌いなとこないか。」
国王様達も会話が弾み、あたし達王女も会話が弾んだ。
そこに、料理が来た。
ここは、ハンバーグが有名と言うことで、ハンバーグを頼んだ人が多かった。
あたしもその内の1人。
ハンバーグにナイフを入れると肉汁がじゅわぁーっと出てきた。
「肉汁ヤバくない?
じゅわぁーって…。
すごく美味しそう。」
「マリアちゃんの食レポで、美味しさ倍増ね。」
「ホント?」
「ええ。
わたくしは、ハンバーグを選ばなかったけど、選べばよかったと思うほどですわ。」
「ありがとう、2人共。」
ご飯も終盤に差し掛かると、会話は自然と夜の営みについて…。
「マリアちゃんのとこは、もうしてるのよね?」
「子作り?」
「そ…そう…。
結構、堂々と言うのね。」
「大切なことだし、必要なことだから。」
「そう言われればそうだけど…。
で、どうなの?
何回くらいしたの?」
「数えるくらいしかないよ。」
「初めての時、どうだった?
やっぱり、痛い?
ワタシ、痛いの無理なんだよね…。」
「痛いよ。
でも、炎舞様は、痛いって言ったら、待ってくれたりしたからマシだったかな。」
「やっぱ、痛いんだ…。」
「痛いのは、仕方ないよ。」
「そうだろうけど…。
ワタシ、怖い…。」
「大丈夫。
冷樹様が、ちゃんとしてくれるって。」
「李衣様はどうなんだろ…。
そんな話し出てこないし…。
いつも冷静だし…。」
「李衣様もいつかは…って考えてるんじゃないの?
作らないわけにいかないし…。」
「そうかなぁ…。」
「そうよ。」
「わたくしのとこは、静かに終わりそう…。
どちらも、しゃべる方(ほう)ではありませんので…。
いつの間にか…って感じだと思いますわ。
痛いのは痛いのでしょうけど…。」
「ヤエちゃんとこは、何となくそんな感じで終わりそう…。
私は、途中で辞められそうで…。」
「李衣様、ミカのこと大事にしてるもんね。
あたしもそう思うわ。」
王女達は、生々しく話していて、国王様達はタジタジ…。
食事も終わり、お城に帰ると、それぞれのメイドとバトラーが待っていた。
炎舞様は、ショウタと自室に戻り、お風呂の準備が出来たら、部屋に来ると言った。
あたしは、アイルとアイカに、部屋に戻った後、メメ、サクラ、シエラに、お城を案内するように命じた。
自室に戻ると、アイルがアイカに、お城の案内をするように言った。
アイカは、メメ達を連れて、お城の案内に行った。
アイルは、その間に、お風呂の準備をし始めた。
「今日のバラは、いつもと違うらしいです。
わたしには、違いが分からないんですけど…。」
「ホントね…。
違いが分からないわ…。
でも、いい匂い…。」
「お風呂に浮かべますね。」
「ええ。」
そこに、アイカがシエラ達を連れて帰ってきた。
「戻りました。
王女様、本日のネグリジェを…。」
「そうね。」
あたしは、アイカとネグリジェを探しに行った。
「今日はコレにするわ。」
「かしこまりました。」
ネグリジェを持って、自室に帰ると、炎舞様が来ていた。
「マリア。
お風呂できたよ。
入ろ?」
「はい。」
あたし達は、一緒にお風呂に入った。
「今日のレストランでの子作りの話…ぼく達のとこまで届いていたよ?」
「ええっっ!!!
聞かれてないと思って話したんですけど…!!」
「残念。
まる聞こえ。」
「恥ずかしい…。」
「大丈夫。
大切なことだから。」
「炎舞様…。」
「って事で、今日はするよ?」
「はい。」
あたし達は、お風呂を出て、スカイジュースを飲んでいた。
すると、邪影様が炎舞様に会いに来た。
国王様同士の話に割って入るわけにもいかず、アイカ達と、シエラ達について話していた。
そこに、冷樹様と李衣様も来た。
国王様達は、険しい顔をして、炎舞様とお話ししていて、あたしの入る隙なんてなかった。
そして、1時間くらい話し込んで、自分達の部屋に戻った、国王様達。
炎舞様は、お疲れのようだったけど、子作りして眠った。
あたしは、魔法薬作りに没頭するつもりだった。
なのに、今居るのは、迷いの森…。
何故こうなったか…。
それは、4時間前に戻る。
4時間前。
「マリア、おはよう。」
「ヒロ、おはよう。」
「今日さ、みんなで、迷いの森にいって、ドラゴン捕まえようよ。」
「は?!
いや、魔法薬…。」
「マリアは、赤ドラゴンのメスでしょ?
それは無理でも、ワタシのドラゴンは欲しいのよ。
ね?
お願い。
みんなで行こ?」
「ええー…。
魔法薬作りたかったのに…。」
「そんなのいつでもできるじゃん。
これは、ワタシたちがいる時にしか出来ないんだよ?
ね?
考えても見てよ。
ワタシ達だけで、迷いの森には入れないでしょ?」
「そうだけど…。」
「国王様達も今日なら空いてると思うなぁ。」
「なんで、そんなのが分かるのよ?!」
「なんとなくよ!
さぁ、炎舞様に突撃ーっ!!」
「怒られるって!」
「マリアなら大丈夫!」
「あ、炎舞様っっ!」
「マリア?!
どうしたの?!」
「あの、今日、お暇ですか?
お忙しいですよね?」
「いや、暇だよ。
どうしたの?
行きたいとこでも出来た?」
「それが…その…迷いの森に行きたくて…。」
「迷いの森?
もう、ドラゴン全部いるし、何が欲しいの?
リト?」
「いえ…。
他の王女達が行きたいと…。」
「なんで、マリアが行かないといけないの?」
「そばにいて欲しいと…。」
「それは、マリアじゃなく、旦那に言うべきだよね?
なんでも、マリアを使うんだから…。
まぁ、マリアが行くなら、ぼくも行くよ。」
「炎舞様、すみません…。」
「マリアが謝ることじゃないよ。」
で、結果がコレ。
各国の国王様方と王女で、ドラゴン探し…。
あたしと炎舞様は、その様子を見ていただけ…。
「炎舞様、少し歩きませんか?」
「そうだね。
ここに居ても何もすることないからね。」
あたしと炎舞様は、湖のほとりを歩き始めた。
他の王女達から少し離れた時、炎舞様に止められた。
何事かと見てみると、マナ達がドラゴンを捕まえにきていたのだ。
咄嗟に、身を隠すあたしと炎舞様。
マナ達は、親と来ていた。
中々、捕まえられないことに、ご立腹の6人。
捕まえたいのは、赤ドラゴンのメスなんだろうけど魔力が足りない…。
6人の親は必死で、捕まえようとしていた。
実際、赤ドラゴンのメスは、6人の前に何度も現れたのに、1度も成功してない…。
「レベルを落としては?」
「何言うのパパ!
王女様は、赤ドラゴンのメスを捕まえているのよ?
マナにできないわけないじゃん!!」
「そうよ!!
ユウカにだって出来る!!」
「ナオミだって!」
「ミキだって!」
「リナだって!」
「チサだって、出来ないはずない!!」
「しかし…。
このままじゃ、やられるばっかりだぞ?
ペットショップで買うか?
そうしたら、赤ドラゴンのメス、捕まえられるぞ?」
「イヤよ!!
モンスターショップのマーク付きなんて!!
パパ早く捕まえて!!」
「ふぅー…。
仕方ないなぁ…。
ほら!
赤ドラゴンのメスだよ。
行ってみなさい。」
意気揚々と出てきたマナ。
でも、マナがお辞儀をしてもドラゴンは、知らないフリ…。
ドラゴンが暴れる前にと、マナを下がらす、父親。
「全然っっ捕まらないじゃんっっ!!
ホントに王女様のドラゴンは、赤ドラゴンのメスなの?!」
「間違いないよ。
炎舞様がおっしゃていたんだ。」
「魔力もあの女に勝てないの?!」
「こらっっ!!
こんなとこで、王女様を、あの女呼ばわりするなんて…!
誰に聞かれてるかわからないんだぞ?!
家を潰すつもりか?!」
「ごめんなさい!
パパ。
言いすぎたわ…。」
「で、どうする?
赤ドラゴンのメスは無理だぞ?」
「分かった。
自分に合ったドラゴンにする。」
マナは、黒ドラゴンのメスに近付いて、お辞儀をした。
黒ドラゴンのメスもお辞儀をした。
黒ドラゴンは、野生だったので、黒ドラゴンのメスを捕まえた。
他の子も次々とレベルを落とし、自分のドラゴンを手にしていた。
マナ以外は、白ドラゴンのオスだった。
あたしと炎舞様は、コソコソと帰り、他国の国王様と王女のとこに戻った。
王女達も、夫の手助けの末、ドラゴンを捕まえていた。
ヤエ以外は、白ドラゴンのメス。
ヤエは、黒ドラゴンのメスを捕まえていた。
その後、昼休憩を挟んで、ミニドラゴンも捕まえることにした。
あたしと炎舞様は、コッソリ、マナ達の様子を見に行った。
マナ達は、ランチもそこそこに、ミニドラゴンを捕まえることにしたらしい。
あたしと炎舞様は、その様子を見ていた。
「王女様に対抗しようってことが間違いなのよ。
王女様は、選別の時にリトを、お捕まえになられたのよ?
マナは、威嚇されたんでしょ?
既にそこが違うのよ。」
「ミニドラゴンは捕まえるもん!
ママは、黙って見てて!」
「はいはい。」
白ミニドラゴンが、水を飲みに行きた。
捕まえ方は、ドラゴンと一緒。
マナは、慎重に近付いた。
ミニドラゴンは、マナに気付き、お辞儀をした。
マナもお辞儀をし、白のミニドラゴンを捕まえた。
マナは、次々にミニドラゴンを捕まえて行ったが、終盤になると残るドラゴンが捕まえられないドラゴンになる訳で…。
結局、父親に捕まえてもらっていた。
他の子も同じように、最後は親頼みだった。
マナ達のを見たあと、王女達がどうなったかを見に行った。
こちらも、捕まえられないドラゴンは、国王様に捕まえてもらっていた。
シェリーにあるモンスターショップに行くため、帰り支度をしていると、マナ達に見つかった。
「これは、国王様、王女様。
どうされたのですか?」
「各国の国王様と王女が来ているので、ドラゴンを捕まえに来たのです。」
「そうでしたか。
わたくし達も、娘のドラゴンを捕まえに来ておりまして…。
これから、捕まえたドラゴン達のグッズを買いに行くとこなのですが、よろしければ、ご一緒させていただけませんか?」
「こちらも、大勢で来ておりますので…。」
「それは、分かっておりますが…。
いかがでしょう?
貴族と仲を深めるのも大切だと思いますが?
特に王女様は…。」
「分かりました。
ご一緒いたしましょう。」
「マリア!
いいの?」
「はい。
グッズ買うだけですから。」
「分かった。」
炎舞様とあたしは、他国の国王様と王女に説明した。
みんな、快く一緒に行くことを許してくれた。
モンスターショップに着くと、各々、国王様と王女ペアになり、グッズを探しに行った。
マナの親達も各々別れ、探し始めた。
マナ達は、親を無視して、炎舞様に話しかけた。
「炎舞様は、どのグッズをお使いなんですか?
マナ達も同じものにしたいですぅ♡」
「え、無理。」
「炎舞様?」
「君たちには、相談する人いるだろ?
じゃ。
マリアぁ。」
「はい。
どうしました?」
「ぼくさぁ、マリアにペット飼ってあげたい…。」
「ペットですか?」
「うん。」
「どんなのでもいいよ?」
「じゃあ、氷姫とさくらうさぎが欲しいです。」
「え?
氷姫とさくらうさぎ?
それ、ペットじゃなく、メイドだよ?」
「え?
売ってるんですか?」
「売ってるよ。
モンスター協議会に。
メイドとバトラーとして。」
「知らなかったです…。」
「欲しい?」
「はい。」
「いいよ。
買ってあげる。」
「ありがとうございます。」
「アイルとアイカは?」
「勿論、2人は残してください。」
「分かった。」
マナ達は、あたしを睨んだ。
各国の国王様と王女が買い物を終えた。
炎舞様は、氷姫とさくらうさぎのことを話して、モンスター協会SHAMUに向かった。
「マリア、どのモンスターがいい?」
「えっと…。」
あたしが選んでいると、みんな欲しがった。
国王様達は、快く承諾した。
あたし達5人はキャイキャイ言いながら、モンスターを見て回った。
モンスターは、氷姫とさくらうさぎだけじゃなかった。
ヒロは、しろきつねにして、ヤエは、黒うさぎにして、ミカは、マカロンうさぎの青にして、ユカは、しろうさぎにして、あたしは、マカロンうさぎのピンクとさくらうさぎと氷姫にした。
モンスターにはランクがつけられていて、ランクが上なほど、よく働き、購入額が高い。
1番高いモンスターで30万マネした。
モンスターは売れるとすぐに手渡され、連れて帰れるようになっている。
買ってもらえた、あたしは大喜び。
「まりあ、早めに、名前をつけてあげて。」
「名前付けて良いんですか?!」
「いいよ。」
「じゃあ、マカロンうさぎのピンクがシエラ。
氷姫がメメ。
さくらうさぎがサクラ。」
「決めるの早っっ!!」
外も暗くなってきたと言うことで、シェリーで夕食を取ることにした。
各々、何が食べたいかを聞いてみると、さくらねこのレストランがいいと、炎舞様が言うので、そこにすることに…。
さくらねこのレストランは、王家は裏口から入るようになっていて、裏口に入ると、すぐにエレベーターがあった。
「お待たせいたしました。
上に参ります。」
さくらねこのエレベーターガールが上を指す。
そのエレベーターに乗り、全員が最上階に着くと、部屋に入る扉が開かれた。
「素敵ー!」
「マリア、喜んでくれた?」
「はいっ!」
「炎舞。
お前と嫁さんだけじゃなく、俺様達もいるんだけど?」
「眼中になかったわ。」
「なにをー?!!」
「炎舞が火の国の王女しか見てないのは、今に始まった事ではないでしょう。」
「そうだけどよ。」
「さぁ、皆さん、好きな席に座りましょう。
王女は王女で固まった方がいいのでしょうか?」
「私、王女で固まりたいわ。」
ミカの言葉で、王女は王女で固まることにした。
みんなで、メニュー見ながら、何がいいかとか話していると、ほんの数ヶ月前には、いつもの会話としてあったものが、久しぶりだったので、この世界に来て、そんなに経ったのだと実感してしまった。
炎舞様が、あたしの異変に察知したのか、すぐにきてくれた。
「マリア、どうかした?」
「いえ…。」
「ぼくには、何でも話して。」
「…メニュー見て、何する?とか友達と話すことが当たり前だった世界が、みんなバラバラで夫と過ごし、メニュー見てキャイキャイすることもない世界に慣れてしまったんだと思って…。」
「マリア…。
定期的に、こう言うのを開くのはどうかな?
今は、泊まりに来てもらってるけど、ランチだけ王女でするとかさ。」
「そうですね。
そうしたいです。」
「いいよ。
そう言う日を設けよう。
他の王女達もいい?」
全員がいいよと言ってくれた。
「炎舞ってさ、嫁さんのためなら何でも動くのな。
オレ、そんなん出来てないから、ヒロにどう思われてるか不安なんだよな。」
「じゃあ、色んなとこ連れてってやればいいだろ?
温泉街なんだし。」
「そんなので喜ぶか?」
「喜ぶと思う。」
「なら誘ってみっか。」
「炎舞。
火の国の王女のどこが好きなのですか?」
「えっ…!!」
炎舞様は、顔を真っ赤にした。
「…全部…。」
「は?
イヤなとことかないのかよ?」
「ない…。」
「まぁ、メイド買ってやるんだもんな…。
嫌いなとこないか。」
国王様達も会話が弾み、あたし達王女も会話が弾んだ。
そこに、料理が来た。
ここは、ハンバーグが有名と言うことで、ハンバーグを頼んだ人が多かった。
あたしもその内の1人。
ハンバーグにナイフを入れると肉汁がじゅわぁーっと出てきた。
「肉汁ヤバくない?
じゅわぁーって…。
すごく美味しそう。」
「マリアちゃんの食レポで、美味しさ倍増ね。」
「ホント?」
「ええ。
わたくしは、ハンバーグを選ばなかったけど、選べばよかったと思うほどですわ。」
「ありがとう、2人共。」
ご飯も終盤に差し掛かると、会話は自然と夜の営みについて…。
「マリアちゃんのとこは、もうしてるのよね?」
「子作り?」
「そ…そう…。
結構、堂々と言うのね。」
「大切なことだし、必要なことだから。」
「そう言われればそうだけど…。
で、どうなの?
何回くらいしたの?」
「数えるくらいしかないよ。」
「初めての時、どうだった?
やっぱり、痛い?
ワタシ、痛いの無理なんだよね…。」
「痛いよ。
でも、炎舞様は、痛いって言ったら、待ってくれたりしたからマシだったかな。」
「やっぱ、痛いんだ…。」
「痛いのは、仕方ないよ。」
「そうだろうけど…。
ワタシ、怖い…。」
「大丈夫。
冷樹様が、ちゃんとしてくれるって。」
「李衣様はどうなんだろ…。
そんな話し出てこないし…。
いつも冷静だし…。」
「李衣様もいつかは…って考えてるんじゃないの?
作らないわけにいかないし…。」
「そうかなぁ…。」
「そうよ。」
「わたくしのとこは、静かに終わりそう…。
どちらも、しゃべる方(ほう)ではありませんので…。
いつの間にか…って感じだと思いますわ。
痛いのは痛いのでしょうけど…。」
「ヤエちゃんとこは、何となくそんな感じで終わりそう…。
私は、途中で辞められそうで…。」
「李衣様、ミカのこと大事にしてるもんね。
あたしもそう思うわ。」
王女達は、生々しく話していて、国王様達はタジタジ…。
食事も終わり、お城に帰ると、それぞれのメイドとバトラーが待っていた。
炎舞様は、ショウタと自室に戻り、お風呂の準備が出来たら、部屋に来ると言った。
あたしは、アイルとアイカに、部屋に戻った後、メメ、サクラ、シエラに、お城を案内するように命じた。
自室に戻ると、アイルがアイカに、お城の案内をするように言った。
アイカは、メメ達を連れて、お城の案内に行った。
アイルは、その間に、お風呂の準備をし始めた。
「今日のバラは、いつもと違うらしいです。
わたしには、違いが分からないんですけど…。」
「ホントね…。
違いが分からないわ…。
でも、いい匂い…。」
「お風呂に浮かべますね。」
「ええ。」
そこに、アイカがシエラ達を連れて帰ってきた。
「戻りました。
王女様、本日のネグリジェを…。」
「そうね。」
あたしは、アイカとネグリジェを探しに行った。
「今日はコレにするわ。」
「かしこまりました。」
ネグリジェを持って、自室に帰ると、炎舞様が来ていた。
「マリア。
お風呂できたよ。
入ろ?」
「はい。」
あたし達は、一緒にお風呂に入った。
「今日のレストランでの子作りの話…ぼく達のとこまで届いていたよ?」
「ええっっ!!!
聞かれてないと思って話したんですけど…!!」
「残念。
まる聞こえ。」
「恥ずかしい…。」
「大丈夫。
大切なことだから。」
「炎舞様…。」
「って事で、今日はするよ?」
「はい。」
あたし達は、お風呂を出て、スカイジュースを飲んでいた。
すると、邪影様が炎舞様に会いに来た。
国王様同士の話に割って入るわけにもいかず、アイカ達と、シエラ達について話していた。
そこに、冷樹様と李衣様も来た。
国王様達は、険しい顔をして、炎舞様とお話ししていて、あたしの入る隙なんてなかった。
そして、1時間くらい話し込んで、自分達の部屋に戻った、国王様達。
炎舞様は、お疲れのようだったけど、子作りして眠った。