彼は高嶺のヤンキー様10(元ヤン)







「蓮クン、頼むよ!16歳の君にドナー検査は無理だけど、瑞希クンはドナー検査を出来る!だが、瑞希クンは検査に応じてくれない!!」
「はい・・・ご本人からも直接受ける気はないとうかがいました。」
「君はその言葉を聞いて、罪悪感を覚えなかったのかい!?」
「罪悪感、ですか?」
「瑞希クンはドナーになれる可能性が、人助けをするチャンスがあるのに、それを棒に振った!か弱い老女を見捨てようとしてるんだ!!許されてはいけないことを、間違いを犯そうとしている!!だから――――――――!!」
「だから?」
「蓮クンから、瑞希クンにドナー検査を受けるように説得してくれ!!お願いだ!!大伯母様を助けてくれ!!」



「今まで瑞希お兄ちゃんを放置しておいて、よくもそんな虫のいいことが言えるなっ!!?」







高野舟槙(こうや しゅうま)の頼みに、罵声で返した瞬間だった。







キキ―!!

「あっ!?」

「え!?」

――――――ドカッ!!


「うわあああああああああああああ!!」
「きゃわああああああああああああ!?」







突然、横から車が、私達の乗った単車めがけて突っ込んできた。







ガッターン!!

「「わああああ!!?」」







ぶつかった衝撃で、後部座席から放り出されたが、空手の受け身で地面を転がる私。







「なにごとですか!?」







すぐさま体を起こせば、ぶつかった車の前輪の前に、単車ごと横倒しになっている舟槙(しゅうま)さんが見えた。





「舟槙(しゅうま)さん!!」

(助けなきゃ!!)





そう思ってかけよれば、車から男達が数人おりてきた。
そのうちの2人が、バイクをどけて高野舟槙(こうや しゅうま)を助け起こしたが――――――――――







「大人しくしろ!!」
「ひいぃい!?」
「舟槙(しゅうま)さん!?」







高野舟槙(こうや しゅうま)の首に鋭利な刃物を突きつけた。
それですぐに、わざと車を当ててきたと私は察した。
そう理解したと同時に、男達を怒鳴りつけていた。









< 467 / 854 >

この作品をシェア

pagetop